2019年2月19日更新.3,370記事.5,917,338文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ジプレキサ服用中にジュースをがぶ飲みしちゃダメ?

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口渇と多飲と糖尿病

ジプレキサの患者さん向け指導書には以下のように書かれている。

糖を含む飲料水(ジュース、炭酸飲料、スポーツドリンクなど)を急にたくさん飲むと、血糖値が急激に上昇する可能性があります。
激しいのどの渇きがある場合は、ジュースなど糖分を含む飲料水を飲むのをやめて、すぐに主治医の先生に連絡し、診察を受けてください。

ジプレキサの添付文書の警告欄には以下のように書かれている。

1.
著しい血糖値の上昇から、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の重大な副作用が発現し、死亡に至る場合があるので、本剤投与中は、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。
2. 投与にあたっては、あらかじめ上記副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、口渇、多飲、多尿、頻尿等の異常に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう、指導すること。

ジプレキサ以外にも、エビリファイ、クロザリル、セロクエル、ビブレッソなどの抗精神病薬にも同様の警告が書かれている。

抗精神病薬を服用すると、抗コリン作用により唾液の分泌が低下します。
そのため、多くの患者さんが「口渇」を訴え、多飲を起こします。

抗精神病薬を内服している患者さんの多飲経口は10~40%で、そのうち数%が水中毒になるといわれています。
それとは別に、統合失調症の患者さんの視床下部下垂体系の異常による多飲傾向も指摘されています。

抗精神病薬により、抗利尿ホルモン分泌異常症や口渇中枢の異常が起こっているのです。

多飲水の原因としては①向精神薬の副作用、②抗利尿ホルモン(ADH)分泌異常症(SIDAH)、③精神症状などが考えられますが、一致した結論は得られていません

向精神薬を服用している患者には、水を1日4L以上飲んで朝と夕方では体重が2~3kg違うという人もいる。

多飲傾向(多飲症)は精神疾患患者にはしばしば見られ,水中毒を生じる。原因として,① 向精神薬(とくに定型抗精神病薬)による副作用の口渇により飲水が習慣化し,強迫的に飲水が増える,② 精神疾患の病態(不安,焦燥等)から飲水が習慣化して多飲傾向となり,さらに精神症状が悪化して悪循環となる,③ 向精神薬の副作用により抗利尿ホルモンの分泌機構が障害される(SIADH)等が考えられる。多飲により電解質バランスが崩れて低ナトリウム血症が生じると,軽症では疲労感,嘔吐,浮腫,重症では痙攣,錯乱,意識障害等が起こる。

精神疾患患者は自殺傾向の強い人も多いので、「ジュースをがぶ飲みしないで」と本人に指導したとしても聞き入れない人は多い。

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ゾフルーザとタミフルの薬価の違いは?

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薬剤師

2018年3月に登場した、新しいインフルエンザ治療薬の「ゾフルーザ(一般名:バロキサビル)」。1回の服用で治療が完了するという非常に便利な薬ですが、「タミフル(一般名:オセルタミビル)」とどのくらい値段が異なるか(※最も一般的な40-80kgの成人の場合)。
A. ゾフルーザの方が2割程度安い
B. ほとんど値段は変わらない
C. ゾフルーザの方が1.7倍程度高い
D. ゾフルーザの方が3.5倍程度高い

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