2019年1月19日更新.3,354記事.5,853,216文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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天気と季節と病気の話

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季節と病気

そろそろインフルエンザのシーズンです。
冬になるとよく言われます。

夏になれば、熱中症に気を付けましょう。
春になれば、花粉症に気を付けましょう。

それぞれの季節によくみられる疾患があり、それに伴って処方される薬も変化する。
シーズン前に、それに対応した薬の在庫を準備しておくことは必要である。
そのため、病気と季節の関係を知っておくことは、在庫管理者にとっても重要なことなのである。

春:花粉症(スギ)、しもやけ
夏:水虫、熱中症、食中毒、夏風邪(プール熱、手足口病、ヘルパンギーナ)
秋:気管支喘息、花粉症(ブタクサ)、季節性うつ病
冬:インフルエンザ、ノロウイルス、RSウイルス、ロタウイルス

脳梗塞は冬に多い?

脳梗塞は一般的に冬に多い、と言われている。

入浴時の急激な温度変化が原因で脳出血などを引き起こす「ヒートショック」
ヒートショックは、寒い浴室などから熱湯を張った浴槽に入り、血圧が急に下がった時に起きやすい。

予防として、
〈1〉服を脱ぐ前に浴室内を暖め、湯船との温度差を小さくする
〈2〉入浴前には足元から上半身に向かって順番にかけ湯をし、湯船の温度も39~41度にとどめて長湯をしない
特に高齢者は、家族と同居している人は、浴室が暖まった状態で入浴できる二番湯を利用し、一人暮らしの人は蛇口ではなく、蒸気の出るシャワーで湯を張ると良いという。

脳梗塞は夏にも多い?

脳梗塞は冬に多いが、夏場にも脱水が引き金となり脳梗塞、心筋梗塞を起こす患者は多い。
脳梗塞のひとつで、脳内の血管が動脈硬化などで詰まって起こる脳血栓の患者は、夏場にも多い。脳塞栓や脳出血、くも膜下出血は夏に少なく冬に多い。

脳卒中は全体の約7割を占める脳梗塞、血管が破れる脳出血、くも膜下出血の三つに大別される。
さらに脳梗塞は、脳血栓と、不整脈などが原因で血液や脂肪の塊が運ばれ脳血管が詰まる脳塞栓にわかれる。

冬に多いと思われている脳梗塞の発症は、実は夏から増える。
汗をかくなどして血液中の水分が減ることが主な原因だ。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などを総称して脳卒中と呼ぶ。
脳出血とくも膜下出血は、脳の血管が何らかの原因で破れる疾患。
一方、脳梗塞は脳血管が狭くなったり、血栓が詰まって血液の流れが滞り発症する。急に意識を失ったり体がまひしたりする。
死に至るケースも少なくなく、脳卒中はがん、心疾患に次いで日本人の死因の第三位だ。脳梗塞が脳卒中による死因の59%を占める。

脳梗塞は、脳の細い動脈が詰まるラクナ梗塞、脳や首の太い血管が詰まるアテローム血栓性梗塞、心疾患が原因で心臓にできた血栓が脳の太い動脈に詰まる心原性脳塞栓症の三種類がある。
このうち高血圧が原因のラクナ梗塞と、動脈硬化が原因のアテローム血栓性梗塞は、夏に目立っている。
夏場は汗をかくために体が脱水状態になりやすい。体内の水分不足から血液の粘度が上がり、血栓ができやすくなる。また循環する血液量が減少するため、もともと動脈が狭くなっている高齢者などは、血管が詰まりやすくなると考えられる。

注意が必要なのは夜間。発症は朝方が多い。
発汗のほか、明け方になると体を活動的にさせるホルモンの分泌量が増え、その影響で血液中の水分が減り、血管収縮などが起こる。
高齢者は、夜中にトイレに起きる回数を減らすため、就寝時には水分摂取を控えがちだ。
睡眠確保とのバランスも重要だが、寝る前とトイレに起きたとき、朝起きたときなどこまめに水分を取った方がよい。気付かないうちに、皮膚や呼気からも水分は蒸発する。夏場は一日一リットルは飲むように勧める。
高齢者は、のどの渇きを感じなくなりがち。渇きを覚えなくても定期的に水分を取る習慣が必要。運動で多量に発汗したり、下痢などをした際はスポーツドリンクでミネラルも同時に補うとよい。

特に気を付けるべきなのは脳卒中予備軍。高齢者で動脈硬化の進んでいる人がかかりやすく、高血圧や高血糖、高コレステロール、肥満、不整脈、多量の飲酒習慣は危険因子だ。たばこでも血液は固まりやすくなる。男性に多い。

脳梗塞は早朝に多い?

早朝には、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症を発症しやすいことが知られています。
理由の一つに脱水があります。

人間は夜間睡眠中に大量の発汗をきたします。そのため、早朝には脱水状態になっています。

雨の日は関節が痛む?

雨の日、梅雨の時期に関節が痛くなったり、頭痛がよく起こる人などがいます。
それは気圧の変化の影響だと考えられています。

気圧の低下によって、副交感神経が優位になり、リンパ球が増えて炎症が起き、さらにリンパ球から放出されるサイトカインも炎症を悪化させるそうです。
リウマチ症状は天候に左右されることが多く、暖く晴れた天気が続くときは軽く、天気が崩れ出す前や雨の日、寒い日には痛みが強くなります。
また、リウマチ症状は、エアコン冷房の風が直接関節部にあたると関節痛が強くなります。

梅雨シーズンにはリウマトレックス増量?

6月当たりにリウマトレックスが増量される患者が散見される。
やっぱり雨が降ると痛みが増す、という患者さんが多いようです。

じゃあ梅雨のシーズンが開ければ減量になるかと思いきや、そんな簡単にはいかないようで。
冷房の風で痛みが増すこともあるらしい。
リウマチ患者さんは、秋が一番過ごしやすいようです。

雨と頭痛

私は頭痛持ちで、雨が降る前に頭痛がすることが多いです。雨病みとか言いますね。
雨の日に関節が痛くなるという人もいますが、低気圧が関係していると言います。

高山病による頭痛は、気圧の低下により酸素分圧が下がるため低酸素が生じ、脳血流を増加させるために脳血管が拡張するために起こるといいます。
ただ高地だと海抜1kmあたり100 hPaと大きく気圧が変化し酸素分圧の変化も大きいのに対して、地上では強い台風の中心でもせいぜい50 hPaしか違いません。

気圧の低下が自律神経のバランスを崩すとも言います。
気圧の低い状態は、炎症物質(発痛物質)であるヒスタミンの分泌が多くなると言われており、そのため、肩こり、片頭痛、腰痛などがひどくなる人も増加。また、ヒスタミンは身体を緊張させる交感神経を刺激するためストレスを感じやすくなり、末梢血管が収縮し、手足の先の冷えにつながるという。

雨が降ると関節が痛い?

雨が降ると関節が痛む、という人がいる。
低気圧によって関節を構成する滑膜、じん帯や筋肉などにむくみを生じ、関節液がしみ出るのではないかとされています。

梅雨時は、関節痛に悩む人が増える時季。中でも膝の痛みを訴える中高年の人は多い。
内耳などにあるセンサーが気圧や気温の低下を感知すると、自律神経のうち交感神経の緊張を引き起こし、痛覚神経を活発化させ、痛みを強く感じさせるという。

季節の変わり目に多い病気

秋は喘息が多い。
気象病とも称される喘息は、季節の変わり目に悪化しやすく、気温や気圧の急な変化、湿度、寒冷前線の通過、台風などとの関連が疑われています。

秋口は日中こそ暖かいものの朝晩は冷え込み、この大きな寒暖差が喘息症状を悪化させると考えられています。
アドエアの処方量も、寒くなるシーズンに増えます。
このシーズンだけ吸入剤をもらうという人も多いです。

季節の変わり目と毛布のダニ

秋口は喘息発作が起きやすい時季ですが、これは急に気温が低下したからというより、しまい込んでいた毛布などを引っ張り出したために、それに付着していたダニ、カビなどのアレルゲンに暴露されることの影響が大きいと推察しています。

秋雨前線と喘息

秋雨前線などの影響による不安定な天候や、秋に多い花粉などにより、喘息症状に悪化がみられることがあります。
秋は気候が不安定であり、秋雨などの影響により喘息症状の悪化が多いことが経験的に知られています。

秋雨時期は梅雨時期と同じくらい雨が降り、湿度が高くなるため、喘息発作との相関があるとされています。
台風の接近時に喘息症状が悪化するとされています。

原因は明確になっていませんが、台風が接近すると、雨、風など気象現象の変化が激しくなるためという報告があります。
喘息発作は9・10月に多いという報告があります。
秋から冬にかけて気温や湿度は徐々に低下しますが、急激に気温や湿度が変動することもあります。
このような気候の変動が喘息発作の要因となることもあります。

秋に増加するアレルゲンとしてブタクサやヨモギなどの花粉があり、これらの曝露により喘息症状が悪化することがあります。

秋雨前線

秋になると、暖かく湿った太平洋高気圧と冷たく乾燥した大陸の空気が日本上空でふつかり、前線が生じて雨が降ります。
秋雨は、地域差がありますが8月後半~10月にかけて降る雨で、長雨になりやすいといわれています。
梅雨時期に次いで雨の多い時期で、地域によっては梅雨より多い場合もあります。
また、日本では7~9月には台風の接近数、上陸数が増加します。
台風は秋雨前線を活発化して、大雨を降らせます。

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