2019年4月18日更新.3,408記事.6,019,029文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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脱カプセルして飲んじゃダメ?

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カプセルを開けて飲んではいけない薬

カプセルをそのまま飲んでもカプセルを開けて飲んでも同じじゃないか、と考える人は多い。

以前患者さんで、「ずっとカプセルを外して飲んでいた」という患者さんもいた。
カプセルが飲み込みにくいからといって、自己判断でそのような行為に及ぶ人もいる。

しかし、薬によってはカプセルを外して飲んではいけないものもある。
固形内服薬をカプセル化する目的には、
①苦味や刺激、不快な臭いなどで飲み込みにくい薬剤を服用しやすくする
②散剤や顆粒剤をまとめて服用しやすくする
③腸溶性コーティング顆粒や徐放性コーティング顆粒などを充填し薬剤の放出を制御する
④油状液剤を服用しやすくする(主に軟カプセル)
などが挙げられる。

一方、臨床現場では、医師の指示や家族の要望などにより、カプセルから薬剤を取り出す脱カプセルを行わざるを得ない場合がある。
主な理由としては、
・副作用防止のための用量調節
・経管栄養管理に伴うカプセル剤の服用困難
などがある。

脱カプセルの可否や、脱カプセルした場合の治療効果や副作用への影響は、カプセル化の目的や製剤特性により大きく異なるため、注意を要する。

脱カプセル不可の薬

添付文書上で脱カプセル不可となっている薬を調べると、以下のようなものがある。

医薬品名添付文書の記載
アボルブカプセルカプセルの内容物が口腔咽頭粘膜を刺激する場合があるので、カプセルは噛んだり開けたりせずに服用させること。
ザガーロカプセルカプセルの内容物が口腔咽頭粘膜を刺激する場合があるので、カプセルは噛んだり開けたりせずに服用させること。
サレドカプセル服用時にはカプセルは開けずに服用するよう患者を指導すること。また、やむを得ず本剤を脱カプセル調剤する場合には、医療関係者の曝露を防止するために安全キャビネット内で調製を行うこと。
ストラテラカプセル眼球刺激性があるため、カプセル剤を開けて服用しないよう指導すること。カプセル内容物が眼球に付着した場合はすぐに水で洗浄し、医師に相談するよう指導すること。また、手やその他の付着した可能性のある箇所は、すぐ水で洗浄するよう指導すること。
ゾリンザカプセルカプセルを開けたり、つぶしたりしないこと。カプセル内の粉末を皮膚又は粘膜に直接接触させないこと。直接接触した場合には、完全に洗い流すこと。
テモダールカプセルカプセルは開けず、また、かみ砕かずに十分量の水と共に服用させること。カプセルの内容物に曝露した場合、曝露部分は速やかに洗浄すること。
ニンラーロカプセル調剤時に脱カプセルをしないこと。
ヒポカカプセル体内動態が変わる可能性があるので、かみくだいたり、カプセルを開けて服用しないよう注意すること。
プラザキサカプセルカプセルを開けて服用しないこと。
ヘルベッサーRカプセル本剤は、カプセルを開けず、また、かみ砕かずに服用させること。
ポマリストカプセル調剤時には脱カプセルをしないこと。
メタライトカプセル本剤の服用に際しては、カプセルを開けたり、かんだりせず、多めの水で服用するよう注意すること。接触性皮膚炎を生じる可能性があるので、カプセルの内容物に曝された部位は速やかに水で洗浄すること。
レブラミドカプセル調剤時には脱カプセルをしないこと。

比較的強めの薬で、触れると危ないタイプのものが多い感じ。
添付文書にダメと書かれていなければ問題ないかといえば、そういうわけでもない。
カプセルを外して飲んでもいいですよ、と明確に記載されているカプセル剤なんてない。
いずれのカプセル剤においても、製造販売承認のデータはカプセル剤の服用が前提であり、脱カプセル時の有効性や安全性が担保されているわけではない。
医師の指示がない限り、脱カプセルは安易に行わないよう患者には十分指導する。

サインバルタを脱カプセルしていいか?

サインバルタはカプセル自体に特別な加工は施されておらず、中の顆粒に腸溶性コーティングが施されている。
そのためカプセルから顆粒を出して服用しても、大きな影響はないと考えられる。
ただし、デュロキセチンは酸に不安定であるため、顆粒をかんだり、潰したりしてコーティングが剥がれてしまうと、胃酸により失活し、十分な薬効が期待できない可能性がある。

腸溶性コーティング顆粒のカプセル剤はほかに、タケプロン、ネキシウムなどがある。
徐放性コーティング顆粒による放出制御を期待したカプセル剤としてはイフェクサーなどがある。
これらはいずれもコーティングが剥がれないよう注意すれば、一般的に脱カプセルが可能と考えられる。

苦みのある薬と脱カプセル

リリカなど強い苦味のある薬はとくに脱カプセルしても、我慢して飲めば問題はない。
経管チューブを用いて投与する場合は脱カプセルをしても、全く問題はない。

ただ、光や湿度の影響を避けるため、脱カプセルはできるだけ服薬の直前に行い、残った薬剤はジッパー付きのビニール袋などに入れ、直射日光の当たらない場所で保管するようにする。

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呼吸抑制の副作用に大きく関わるのは?

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薬剤師

2019年までに、「リン酸コデイン」などの麻薬性鎮咳薬は12歳未満への投与は禁忌となるが、呼吸抑制の副作用に大きく関わっているものはどれか。
A. CYP3A4
B. CYP2D6
C. グルクロン酸抱合
D. P糖タンパク

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