2019年4月18日更新.3,408記事.6,019,029文字.

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セイブルは下痢が多い?

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セイブルと下痢

αグルコシダーゼ阻害薬の中で、セイブル(ミグリトール)には下痢の副作用が多いという。
セイブルの下痢の頻度は、5%以上となっている。
しかし、ベイスンも5%以上だった。
ただし、グルコバイは0.1~5%未満とやや少なめ。

セイブルの下痢の副作用の発現頻度は、国内臨床試験(効能追加時)において、単剤またはSU薬との併用で14.6%、平均18.3%と、他のα―GI製剤と比べて下痢をはじめとする消化器症状が多かった。

原因としては、セイブルが他のα―GI製剤は阻害しないラクターゼを阻害するために、大腸まで達した乳糖が腸内の浸透圧を上昇させ、浸透圧性の下痢を起こすことなどが考えられる。
乳糖を腸内細菌が分解して腸内のpHが酸性に傾いた結果、腸の蠕動運動を促進するとの説もある。
この他、スクロース(ショ糖)を多く摂取すると浸透圧性の下痢を起こす可能性なども考えられている。セイブルはスクラーゼ阻害作用がグルコバイより強く、ベイスンとは同程度とされている。

糖類分解酵素

糖質を吸収するためには、多糖類(デンプン)を二糖類(マルトース、イソマルトース、スクロースなど)、単糖類(グルコース、フルクトース)に分解する必要がある。
この分解に関与する、糖質のα―グリコシド結合を加水分解する酵素を総称して、α―グルコシダーゼと呼ぶ。マルターゼ、イソマルターゼ、スクラーゼなどがあり、小腸粘膜上皮細胞表面の刷子縁に存在する。

α―グルコシダーゼ阻害薬は、糖質または糖質に類似した構造を持ち、α―グルコシダーゼに結合して競合的阻害作用を示す。
小腸内でα―グルコシダーゼの活性を阻害し、多糖類などがグルコースに分解されるのを阻害して糖質の吸収を遅らせ、食後血糖値の上昇を抑制する。

グルコバイ(アカルボース)はα―グルコシダーゼに加えて膵α―アミラーゼも阻害する。
ベイスン(ボグリボース)とセイブル(ミグリトール)は、マルターゼ、イソマルターゼ、スクラーゼ阻害作用をそれぞれ有する。
さらにセイブルは、ラクトース(乳糖)をグルコースとガラクトースに分解するラクターゼ、トレハロースをグルコースに分解するトレハラーゼを阻害する作用も有する点が特徴である。

α―GI製剤は小腸から糖の吸収を阻害し、吸収されなかった糖が大腸に達することにより、腹部膨満感や放屁など消化器系の副作用が発現しやすい。

参考書籍:日経DI2018.11

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前立腺肥大や緑内障に禁忌の第二世代抗ヒス薬は?

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薬剤師

第二世代の抗ヒスタミン薬の中で、例外的に抗コリン作用を併せ持ち、前立腺肥大や緑内障に対する使用が禁忌に指定されている薬剤は以下のうちどれか。
A. セチリジン
B. エピナスチン
C. アゼラスチン
D. メキタジン
E. ケトチフェン

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