2019年1月19日更新.3,354記事.5,853,216文字.

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デパスを1年以上使っている患者は処方箋料減算?

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ベンゾジアゼピン系薬剤の長期処方に対する処方箋料の減算

2019年の4月1日より、ベンゾジアゼピン系薬剤の長期処方(12か月以上)に対する処方箋料の減算が始まります。

これは2018年度の診療報酬で新設されたものですが、減算が始まるのは2019年4月1日からです。
長期処方として算出される期間は2018年4月1日以降に行う処方からなので、その1年後から減算が始まるということです。

処方履歴をさかのぼってみてみましょう。
ベンゾジアゼピン系薬剤を同じ用法用量で12か月以上処方されている方が対象となります。

診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(通知)を読むと、以下のように書かれている。

「2」において、「不安若しくは不眠の症状を有する患者に対して1年以上継続して別に厚生労働大臣が定める薬剤の投薬を行った場合」とは、薬効分類上の抗不安剤、催眠鎮静剤、精神神経用剤又はその他の中枢神経系用薬のいずれかに該当する医薬品のうち、ベンゾジアゼピン受容体作動薬を1年以上にわたって、同一の成分を同一の1日当たり用量で連続して処方している場合(以下「向精神薬長期処方」という。)をいう。なお、定期処方と屯服間の変更については、同一の1日当たり用量には該当しない。また、以下のいずれかに該当する医師が行った処方又は当該処方の直近1年以内に精神科の医師からの助言を得て行っている処方については、向精神薬長期処方に該当せず、「3」を算定すること。
ア 不安又は不眠に係る適切な研修を修了した医師であること。
イ 精神科薬物療法に係る適切な研修を修了した医師であること。

同一成分同一用量で1年継続が対象となるわけで、つまり、定期処方を頓服に変えたりすればOKという話。
また、適切な研修を修了していればOKということなので、精神科や心療内科からの処方であればまず問題ないのだろう。

気になるのはベンゾジアゼピン受容体作動薬というのが何を指すのか、という具体例。
疑義解釈資料の送付について(その1)に以下のように書かれている。

問 168
不安若しくは不眠の症状を有する患者に対して1年以上継続してベンゾジアゼピン受容体作動薬の投薬を行った場合については、当該症状を有する患者に対する診療を行うにつき十分な経験を有する医師が行う場合又は精神科の医師の助言を得ている場合等を除き、処方料、処方箋料が減算されることになったが、ベンゾジアゼピン受容体作動薬とは何を指すのか
(答)
エチゾラム、ジアゼパム、ゾピクロン、ゾルピデム酒石酸塩などが該当するが、PMDAのホームページ「ベンゾジアゼピン受容体作動薬の依存性について」(https://www.pmda.go.jp/files/000217046.pdf)なども参照されたい。

デパス、セルシン、アモバン、マイスリーあたりは確実に対象になるようだ。ルネスタはどうだろう?
ベルソムラやロゼレムは違うだろうけど、ルネスタは対象とみたほうがいいかな。

調剤薬局としては、特に調剤報酬が減算されるわけではないので、どうでもいいとも言えますし、デリケートな薬なので、勝手に疑義照会して減量とか中止になったりすると患者からのクレームに発展する恐れもある。
もし医療機関に伝えるのであれば、疑義照会という形ではなく、事前の情報提供という形のほうがよいかな。
とりあえずは静観。
しかし、これで睡眠薬や抗不安薬の漫然投与は減りそう。

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