更新日:2016年12月21日.全記事数:3,124件.

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ディフェリンゲルで乾燥肌?


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ディフェリンゲルの副作用で乾燥肌?

ニキビは、毛穴が詰まり、皮脂が毛包内に溜まって面皰となり、そこにニキビ菌の増殖や炎症が発生して炎症性皮疹となる。

かつてのニキビ治療は、炎症性皮疹に対して抗菌薬を投与し、炎症性皮疹が治まれば投与を中止するものの、面皰は残っているためにやがては再発し、抗菌薬の投与を再開するということを繰り返していた。

しかし、2008年に登場したアダパレンは、ニキビの初期症状である面皰に効果を示すため、現在は抗菌薬による治療終了後もアダパレンを継続することで維持療法が可能となっている。

アダパレンによる治療においては、皮膚の乾燥、不快感などの副作用の発現頻度が約8割と高いことが問題とされる。

副作用に対する対処として、保湿薬・剤の使用が勧められている。

夜の洗顔後、保湿薬・剤を顔全体に塗布した後に、アダパレンを塗布し、抗菌薬は必要に応じて炎症性の赤いニキビにスポット的に使用する。

その際にアダパレンは面皰を予防するためにニキビのできる範囲全体に塗布すること、また顔全体がほぼ手のひら2枚分の面積であることから、1FTUを目安に塗布することに留意する。

なお、にきび治療中に化粧を行う場合は、基礎化粧品の上から外用薬を塗布します。

ディフェリンで皮膚刺激感?

ディフェリンゲルは、表皮角化細胞の分化を抑制するが、角質細胞は皮膚の乾燥を防ぎ、外部の刺激から体を守る役割をしている。
そのため、本剤の作用により角質細胞が薄くなり、水分保持力が低下し乾燥しやすくなるとともに、刺激を受けやすくなる。

また、古く固着した角質細胞も剥がれ、落屑も起こる。
これらの副作用は、主作用に基づくものであるから、高頻度に出現することとなる。
ただし、これらの症状は、治療開始2週問程度で軽減することが多く、通常は軽度で一過性のものである。

顔に塗布するものだけに、上記の症状が出た場合、薬剤の使用の中断につながる可能性が高いことから、「多くの場合、継続使用中に消失または軽減する」ことをあらかじめ患者に説明しておく必要がある。

また、説明を受けてその使用に不安を抱く場合や、にきびが顔全体に広がっている場合などは、医師と連絡を取って少ない面積から始めてみる。
あるいは、1日置きに使用するなど副作用対策を考慮し慎重に対応すること。

良い薬であるからきちんと適正に継続使用することで良い結果につながるということを薬剤師として伝える姿勢を持つことが大切である。
また、保湿や紫外線対策など、副作用軽減のための対策についても説明すべきである。

皮膚剌激感の発現を避けるため、切り慯、すり傷、湿疹のある皮膚、眼、口唇、鼻翼、粘膜への塗布は避けるようにする。
また、日光または日焼けランプなどによる過度の紫外線曝露を受けた場合、皮膚バリア機能が損なわれることによって皮膚剌激感が増す恐れがあるので注意する。

参考書籍:調剤と情報2014.2

ディフェリンゲル使用中、化粧水や乳液を使ってもいいか?

また少なくとも1ヵ月は化粧水や乳液を使用せず,洗顔後に直接ディフェリンを塗布するように指導しています。その理由として,化粧水や乳液が,ディフェリンの浸透性を低下させたり,化粧水による刺激症状を強く引き起こす可能性があるためです。ただし,敏感・乾燥肌の患者さんには必要に応じて,ディフェリンと外用抗菌薬の上から保湿クリームを加えます。外用する際はすり込んだり,マッサージしたりしないように指導します。日焼け止めは刺激を避けるためにリキッドタイプを使用せず,ノンコメドジェニックなクリームタイプか日焼け止め入りパウダーファンデーションを使用するようにしています。クリームは肌の上でこすって塗り広げずに,少量ずつ置くように広げていくようにし,またディフェリンによる肌の赤みを隠すためにオークル系(黄色)ファンデーションを選ぶようにアドバイスをしています。differin.jp ディフェリン医療従事者向け情報サイト:ガルデルマ株式会社

この先生は、ディフェリンと外用抗菌薬の上から保湿クリームを加える、と言っている。

薬が伸びてしまいそう。

普通、ヒルドイドローションみたいな保湿剤を塗ってから、ディフェリンゲルかと思うのですが。

皮膚科医によって指導も違うのかな。

基礎化粧品の使用可否も、医師によって違いがありそうなので、軽々には言えなさそう。

副作用が出ても止めない?

にきびの薬物治療は現在、重症度にかかわらず、ほぼ外用レチノイド製剤のディフェリン(アダパレン)が中心になっている。
中等症以上では、外用薬のほか抗菌薬や漢方薬などの内服薬が併用されることもある。
ディフェリンは、表皮角化細胞の分化を抑制することで、毛穴の詰まりを改善し、面皰の形成を抑制する。

ただし、ディフェリンは乾燥、ひりひり感、痒み、皮膚が剥がれ落ちる、赤みといった副作用が発現しやすい。
副作用の予防には、十分な保湿が必要であり、ヒルドイドソフト軟膏が処方される。

使い方としては、洗顔後、化粧水や乳液などで保湿した後に、まずヒルドイドを顔全体に塗布し、重ねてディフェリンを塗布する。
目に見えなくても微小面皰があるので、顔全体に塗布する。
副作用が発現したら、4~5日、ディフェリンの使用を中止する。
薬を休めば自然に治ることがほとんどなので、肌の状態が戻ったら、使用を再開する。
さらに、紫外線が肌の刺激症状を悪化させることがあるため、日焼け止めの使用も勧める。

副作用は、使用開始から2週間までに発現することがほとんどで、その後は皮膚が慣れて症状は出なくなる。
多くの薬は、副作用が出たら使用を中止するが、ディフェリンの場合は肌を休ませながら使い続ける薬であることを理解してもらう。

炎症性皮疹が多い場合は、ダラシンTといった外用の抗菌薬を加える。
炎症性皮疹で抗菌外用薬が併用されている場合は、ディフェリンと抗菌薬の使い方の違いをしっかりと伝える。

併用時には、保湿剤、ディフェリン、抗菌薬の順に塗布するが、ディフェリンと違って、抗菌薬は化膿部分だけにスポットで使用する点に注意させる。
また、ディフェリンは就寝前のみの使用だが、抗菌外用薬は1日2回、朝晩洗顔後に塗布するといった違いも説明する。
治療効果が発現するまで、最低でも3か月程度はディフェリンを塗布し続ける。

参考書籍:日経DI2012.12

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