2018年12月18日更新.3,342記事.5,770,694文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

副甲状腺ホルモンで骨粗鬆症になる?

スポンサーリンク


副甲状腺ホルモン製剤

いまいち副甲状腺ホルモンの働きがわからない私です。

副甲状腺ホルモン製剤として、フォルテオやテリボンといった骨粗鬆症の薬があります。

骨が壊される過程を骨吸収といい、骨が新たしく作られる過程を骨形成といい、骨形成は骨芽細胞の働きによって行われます。
副甲状腺ホルモンは骨吸収を促進することで血液中のカルシウム濃度を上げます。
これはこのホルモンによって骨のカルシウムが血液中に溶け出しているからであり、常に副甲状腺ホルモンがある場合では骨吸収が継続して骨がもろくなります。

副甲状腺ホルモンは血中カルシウム濃度を維持する役割のホルモンであり、ずっと分泌されていると、骨からのカルシウムが溶け出し続けるため、骨粗鬆症になってしまう。

しかし、副甲状腺ホルモンを断続的に途切れ途切れで投与し、一時期的に副甲状腺ホルモンの濃度を高めると骨芽細胞が増加し、骨形成が促進されることがわかっています。

断続的に途切れ途切れで、間欠投与、といってもテリボンは週1回製剤なのでわかるが、フォルテオは連日投与なので、それほど間欠?と思ってしまう。
しかしまあ、これで効果があるわけだから、フォルテオを使って逆に骨粗鬆症が進行するようなことは無いのだろう。

カルシウム受容体作動薬

副甲状腺ホルモン関係の薬として、フォルテオ、テリボンといった副甲状腺ホルモン製剤以外に、レグパラやオルケディアといったカルシウム受容体作動薬がある。

これらは透析患者の二次性副甲状腺機能亢進症に使われる。

二次性副甲状腺機能亢進症とは、慢性腎不全の進行に伴って発症する、透析患者にとって主要な合併症の一つであり、副甲状腺から副甲状腺ホルモン(PTH)が過剰に産生・分泌された状態をいう。
腎臓は尿を排泄する臓器で、血中のミネラルバランスをコントロールする臓器。副甲状腺ホルモンが血中のカルシウム濃度の維持に関係しているため、腎臓の働きと副甲状腺ホルモンは密接に関係している。

特に維持透析下では、腎機能低下によるリン貯留やビタミンD活性化障害のために、二次性副甲状腺機能亢進症が頻発することが知られている。
副甲状腺ホルモンには骨からのカルシウム流出(骨吸収)を促進する作用があるため、これが過剰産生・分泌されることで、骨痛や関節痛を伴う「線維性骨炎」や、動脈硬化などの心血管系障害の原因にもなる「異所性石灰化」(骨以外に石灰化が起こる病態)を引き起こす。

二次性副甲状腺機能亢進症により骨粗鬆症が引き起こされることもあるが、これに対してフォルテオなどの副甲状腺ホルモン製剤を使うとどうなるのだろうか?
フォルテオの禁忌には、
・高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症を悪化させるおそれがある。]
・骨粗鬆症以外の代謝性骨疾患の患者(副甲状腺機能亢進症等)[症状を悪化させるおそれがある。]
とあるため、使われることはないのだろう。

スポンサーリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう
follow us in feedly

最新の記事

人気の記事

最近のコメント

  • 11/27 デパス0.25mg? (ジョン) 0.25役に立ってます。 過眠症でモディオダール服用し、副...

検索

スポンサーリンク

リンク

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ