2018年12月18日更新.3,342記事.5,770,694文字.

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大人になってからアスピリン喘息になる?

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喘息発症後のアスピリン喘息

例えば、何年か前にロキソニンなどのNSAIDsを飲んで大丈夫だったら、「アスピリン喘息ではない」と言い切れる、かと言ったら、そうでもないらしい。

1年くらい前ならまだしも、数年前となると、体質が変わってアスピリン喘息になっている可能性もあるのだという。
もし、喘息患者にNSAIDsが出ていたら、注意する必要がある。

成人喘息患者にNSAIDsが処方された場合、アスピリン喘息の可能性を念頭に置き、NSAIDs使用の可否を慎重に見極める必要がある。
具体的には、喘息発症後のNSAIDsの使用歴と副反応の有無を参考にする。
喘息発症後もNSAIDsを問題なく使用できていれば、アスピリン喘息の可能性はほぼ否定できる。

なお、NSAIDsへの過敏性は後天的なものであるため、喘息発症前のNSAIDs使用歴は参考にならない。
また、アセトアミノフェンや、選択的COX2阻害薬のセレコックスなどは発作誘発作用が弱く、喘息発症後に問題なく使用できていても、アスピリン喘息は否定できない。

アスピリン喘息に使える解熱鎮痛薬

アスピリン喘息に対しては、アスピリンだけでなく、ほぼ全てのNSAIDsが禁忌である。
そのため、解熱が必要な場合には、原則として氷冷で対応するか、禁忌ではあるもののアセトアミノフェン(300㎎/回以下)の使用が考慮される。
漢方薬の葛根湯や生薬の地竜などは安全に使用できる。

鎮痛目的では、アセトアミノフェンのほかセレコキシブ、COX2選択性の高いエトドラクやメロキシカム、塩基性NSAIDsのチアラミド塩酸塩、エピリゾール、エモルファゾンは安全性が高いとされる。
ただし、エモルファゾンを除き、添付文書上は禁忌である。

アスピリン喘息

アスピリン喘息は、主にシクロオキシゲナーゼ1(COX1)阻害作用を持つ非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)により、強い気道症状を呈する非アレルギー性の過敏症である。
同症は、成人で気管支喘息を発症後、NSAIDsへの過敏性を獲得することが多い。
成人喘息の5~10%を占めるとされるが、小児ではまれである。
大半は20~40代発症し、重症喘息である場合が多い。

アスピリン喘息の患者がNSAIDsを使用すると、通常1時間以内に、鼻閉・鼻汁などの上気道症状や強い喘息発作が出現する。
顔面紅潮や結膜充血、腹痛や嘔気、下痢などの消化器症状を伴うこともある。
剤形別にみると、注射薬≒坐薬>内服薬>貼付薬≒塗布薬の順に症状が早く出現し、重篤な傾向にある。点眼薬も原因となり得る。

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