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自覚症状のない狭心症?
公開. 投稿者:狭心症/心筋梗塞.この記事は約3分56秒で読めます.
1,666 ビュー. カテゴリ:隠れ狭心症
狭心症の患者のうち、胸の痛みなど典型的な症状がなく、手脚のだるさに突然襲われるなど、関係なさそうな症状が表れる患者が約1割いる。
通常の問診では気付きにくい「隠れ狭心症」である。
胸痛、動悸、息切れなどの症状はみられないけど、倦怠感やめまいなどの症状があらわれる。
だるさやめまいで狭心症とは思いませんね。
症状のない虚血性心疾患は少なくない。無症候性心筋虚血である。
狭心症の自覚症状がなく健康と思われている日本人の中にも2~3%に心筋虚血がみられると考えられている。
こういう人たちが突然死するわけです。
心筋梗塞は冬の朝に多い?
心筋梗塞は冬に多い。
特に朝方。
その理由として気温差による心臓への負担というのもありますが、睡眠時無呼吸症候群が関係しているという話もある。
高齢者の一番風呂は危険?
冬の寒い時期、入浴など急激な温度変化で起こる「ヒートショック」と呼ばれる状態がある。
ヒートショックは、急激な温度変化が体に及ぼす影響です。
熱中症と同様に高齢者の命を危険にさらすもので、日本では年間1万人以上がヒートショックで死亡しているとみられる。
室温の変化で血圧が急激に上下したり、寒さで体がブルブルッと震えたりするのもヒートショックによるもの。
冬にヒートショックが問題になるのは、暖房が効いた部屋と暖房のない廊下やトイレとの温度差が大きいためです。
特に木造家屋では温度差が大きく、昔から高齢者が冬のトイレで脳卒中を起こすケースはよく知られている。
浴室でのヒートショックはよく見られる。
脱衣による寒さで血管が収縮すると血圧は上昇するが、熱いお湯に入ると血管が広がり血圧は下がる。
血圧や脈拍数の急変動が引き金になって、浴槽でおぼれたり、脳卒中、心筋梗塞が起きたりする。
風呂から出てこないので家族が見にいくと、頭まで湯につかっていた、ということがよくある。
脳梗塞だけだったら、早めの対応で何とかなったかも知れないけど、浴槽の中で意識失うと、溺死になっちゃう。
入浴によるヒートショックを防ぐには、浴室を暖めることが大切です。
入浴前に風呂のふたを開け蒸気で浴室全体を暖めたり、お湯をためるときに最後の5分は高い位置からシャワーで入れたりすると効果的です。
家族がいる高齢者は一番風呂は避け、何人か入浴して浴室が暖まった後で入るようにしたい。
おじいちゃんを最後にお風呂に入れるのは失礼、な気もするけど、「体のためです」と説得できるかな。
しかし、ヒートショックのリスクは家族全員にあるわけで、その危険から守るために、昔からおじいちゃんが一番風呂に入っていたという話も聞いたこともある。
でも、寒い浴室から熱い風呂に入ったときのブルブルッってのが気持ち良いんだなこれが。
狭心症が進行して心筋梗塞になる?
狭心症が進行すると心筋梗塞に移行します。
しかし、必ずしも狭心症の段階を経るわけではなく、いきなり心筋梗塞ということもあり得ます。
狭心症の原因は冠動脈の狭窄で、心筋梗塞の原因はその閉塞です。
そのため、冠動脈の狭窄が徐々に進行して狭心症の段階を経て心筋梗塞になるのだろうと誤解してしまいがちです。
一般に冠動脈が狭窄しても、その狭窄率が75%を越えないと、強い運動をしても胸部の症状は出現しません。
ところが、心筋梗塞の約80% は冠動脈の狭窄率が75%未満の状態から突然発症するのです。
この突然の発症に関与するのがプラークの破綻です。
プラークの破綻
動脈硬化を生ずると血管の内膜下にコレステロールなどが蓄積したプラークが形成されます。
このプラークの量、大きさにより血管の狭窄度が規定されますが、その大きさとは関係なくプラークを覆う内膜が破れてしまうことがあります。
これがプラークの破綻です。
プラークが破綻するとプラーク内のコレステロール、炎症細胞そして種々の生理活性物質の作用によりその部位に血栓(血液が凝固したもの)が形成されます。
しばしばこの血栓は巨大で、わずか25%狭窄程度の冠動脈がプラークの破綻により閉塞することもあります。
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