更新日:2016年11月7日.全記事数:3,124件.

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アルダクトンがハゲに効く?


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アルダクトンAと脱毛症

抗アンドロゲン薬であるアルダクトンAはアンドロゲン受容体にも結合し、抗男性ホルモン作用を有する。またプロゲステロン受容体にも結合し、抗女性ホルモン作用も有する。
そのため、女性化する副作用として、おっぱいが膨らむ女性化乳房、男性化する副作用として、音声低音化、無月経、多毛などがある。

男性ホルモンが関与するニキビやAGA(男性型脱毛症)にスピロノラクトンが使われることがある。

多毛症とアルダクトン

多毛症とはつまり毛深いということです。

多毛症の治療では、脱毛クリームなどを使った対症療法に加え、ホルモン療法も広く行われる。
具体的には、卵巣におけるアンドロゲン産生の抑制を目的に経口避妊剤が投与されるケースが多く、スピロノラクトン(アルダクトンA)も比較的よく使用される。

スピロノラクトンは、主に利尿剤として使用される高血圧治療薬だが、抗男性ホルモン作用を併せ持つことが知られており、米国では女性多毛症の第一選択薬となっている。

男性ホルモンであるテストステロンは、ジヒドロテストステロンに変換されて受容体に結合し、アンドロゲン作用を生じるが、スピロノラクトンはこの受容体反応を抑制する。

また、卵巣や副腎におけるテストステロン合成に関与する酵素の活性を抑制することにより、その産生を低下させる。

抗アンドロゲン剤としては他にフルタミド(オダイン)が使われることもあるが、スピロノラクトンの方が安価であり、かつ30年以上の使用実績もあることなどから、現時点ではフルタミドの使用は一部にとどまっている。

スピロノラクトンを降圧利尿剤として用いる場合は通常1日100~400mg程度が投与されるが、多毛症の治療では降圧利尿作用を最小限に抑えるため、50mg/日程度から開始し、効果を見ながら漸増するという方法がとられる。

女性ホルモンの低下が見られる月経周期の4~21日目に服用する方法が一般的で、数ヶ月後から効果が認められる。

海外文献をまとめた報告によると、多毛症患者に対して、同剤を50~200mg(50mgから開始し漸増)を投与したところ、2~5ヶ月目に効果が認められ、60~80%の症例に有効だったとされている。

スピロノラクトンの副作用としては、頻尿や起立性低血圧のほか、月経異常、乳房痛、倦怠感などが知られている。

ただ、多毛症の治療に使用する場合は低用量であることから発生頻度は低く、これらの副作用が認められた場合でも、服用を継続している間に大半は自然消失すると言われている。

参考書籍:日経DI2003.10

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