2018年9月20日更新.3,327記事.5,533,947文字.

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ほくろが皮膚がんになる?

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ホクロと皮膚がん

一般的に「ほくろ」と呼ばれている「できもの」の良悪性の判断は皮膚科専門医でも難しい場合があります。
その鑑別は一見しただけでわかるということはなく、ダーモスコピーをはじめとした地道な検査が必要になります。

ほくろを刺激すると癌化するという皮膚科の学説もありますが、完全に証明されているわけではありません。
すべてのほくろが刺激により癌化するわけではありません。

しかし、一般に慢性の刺激により癌が発生することが知られていますし、ほくろから悪性黒色腫が発生することもあるので、針でつついたりして自分でほくろをとるのは危険と思われます。

先天性母斑

「ほくろ」と一般的に呼ばれている皮膚腫瘍で最も多いのが先天性母斑です。

ドーム状に隆起した黒色から褐色の丘疹としておもに顔面に認められます。
先天性のため「子供の頃からあるほくろ」として本人に認知されている場合が多いです。
実際に何十年ものあいだ、子供の頃からある「ほくろ」は良性である可能性が高いです。

しかし、後天性に生じた「ほくろ」つまり「大人になってからできたほくろ」は悪性腫瘍を含むさまざまな皮膚疾患である可能性があるので注意が必要です。
鑑別が必要な皮膚悪性腫瘍には基底細胞癌、悪性黒色腫が挙げられます。

基底細胞癌

基底細胞癌は顔面の正中部に生じる黒色結節であることが多いです。
進行すると結節の中央部が潰瘍化してきます。

ダーモスコピーという拡大鏡で観察して基底細胞癌に特徴的な所見が認められれば、基底細胞癌の診断が確実になります。
そのため皮膚科専門医に紹介していただき、ダーモスコピー検査を施行することが重要です。
基底細胞癌は遠隔転移をきたすことは非常にまれですが、局所破壊性を有しているため早期の外科的切除が重要です。

悪性黒色腫

悪性黒色腫は容易に遠隔転移をきたし、命を落とすことがあるため「ほくろの癌」として有名です。

通常は黒色斑が広がったあとに一部が盛り上がってきて「ほくろ」と認識されます。
日本人では手足に好発します。
臨床像を一見しただけでは色素性母斑や基底細胞癌と悪性黒色腫を区別することは難しいです。
また、周囲に黒色班がなく、黒色結節として発症する結節型の悪性黒色腫もまれですが存在します。
その場合は、さらにほかの皮膚腫瘍との鑑別が難しくなります。

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