2018年9月20日更新.3,327記事.5,533,947文字.

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脂肪は悪者か?

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アディポサイトカイン

脂肪組織から分泌される多彩な内分泌因子を総称してアディポサイトカインと呼んでいます。

肥満、つまり脂肪蓄積状態においては、アディポサイトカインの産生・分泌が過剰あるいは過少となり、このバランスの破綻がメタボリックシンドロームの発症・進展に深く関わることが明らかになりました。

善玉アディポサイトカインと悪玉アディポサイトカイン

インスリン感受性を高め動脈硬化を抑制するアディポネクチンのような、いわゆる善玉アディポサイトカインもあれば、炎症性サイトカインとして知られるTNF-αやIL-6のようにインスリン感受性を低下させたり動脈硬化促進作用がある悪玉アディポサイトカインもあります。

肥満に伴って脂肪細胞のサイズが大きくなりますと(肥大化)、非肥満の状態における小さい脂肪細胞とは異なったアディポサイトカインの分泌パターンを示します。

メカニズムについては、全容が解明されたわけではありませんが、脂肪細胞の肥大化に伴ってマクロファージが脂肪組織に引き寄せられて活性化され、サイトカインを分泌するようになり、そのサイトカインにより悪玉アディポサイトカインが誘導されるといわれています。

アクトスとアディポサイトカイン

チアゾリジン薬であるアクトス(ピオグリタゾン)は、脂肪細胞に存在するペルオキシゾーム増殖活性化受容体(PPAR)γに作用して、肥大した脂肪細胞を小型の脂肪細胞に分化させる働きがある。
その結果、善玉アディポサイトカインを増加させ、悪玉アディポサイトカインを減らすことで、インスリン抵抗性を改善する薬である。
肥満を伴う2型糖尿病では、悪玉アディポサイトカインの過剰分泌によるインスリン抵抗性を示していることが多く、そうした場合にチアゾリジン薬は、特に大きな血糖低下作用を発揮する。

脂肪は人体最大の内分泌臓器

脂肪というとアブラの塊、やっかいものといったイメージで、よくいってもせいぜい、エネルギーの貯蔵庫くらいの印象です。

しかし、実は人体最大の内分泌臓器なのです。

脂肪から分泌される生理活性物質は様々ですが、そのほとんどは、インスリン抵抗性を起こしたり、動脈硬化を促進させる悪玉因子としての働きを持つものです。

生理活性物質のなかで唯一、アディポネクチンは動脈硬化を抑制する働きがあるのですが、脂肪細胞が肥大化すると逆に分泌が低下してしまいます。

従来、脂肪細胞は余剰エネルギーを貯蔵するだけの細胞と考えられていました。

しかし、研究が進むにつれ、脂肪細胞由来のホルモンやサイトカインが見つかり、今では脂肪組織は生体の恒常性維持に不可欠な内分泌臓器として認知されています。

この脂肪細胞の集まりである脂肪組織は生体で15~30%の容量を占めることから、脂肪組織は生体最大の内分泌臓器といえます。

内臓脂肪と皮下脂肪の違い

内臓脂肪は落ちにくい、と勘違いしてました。
内臓脂肪は落ちやすいです。
皮下脂肪の方が内臓脂肪に比べて落ちにくいです。

内臓脂肪は脂肪が血液によって運び込まれたり、運び出されたりするので、付き易く、落ち易いといわれています。
体脂肪に比べて内臓脂肪の間には毛細血管がずっと多く通っているため、エネルギーとして脂肪が使われるときに皮下脂肪よりも運び出されやすいからです。

内臓脂肪は、有酸素運動で簡単に落ちます。ダイエット開始直後お腹がへこむのは最初に落ちやすい内臓脂肪が減るからといわれています。
それに比べて、皮下脂肪は頑固で落ちにくく、有酸素運動や筋トレ、食事制限を全て全力で立ち向わないと落ちません。お腹の上の摘める皮下脂肪はいつまで経っても頑固に残ります。

体重の5~7%の減少で内臓脂肪は20~30%減少し、糖・脂質代謝が改善します。
少しの減量でも効果的なのです。

参考書籍:ファーマビジョン2005.9

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