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髄膜炎では頭を振れない?
公開. 投稿者:風邪/インフルエンザ.この記事は約1分21秒で読めます.
1,204 ビュー. カテゴリ:風邪と髄膜炎の違い
細菌性髄膜炎の初期診断の難しさは、見た目は「風邪」に似ていること、および「髄液検査」をしないと診断を確定できない点にある。
細菌性髄膜炎の症状は、教科書的には発熱・頭痛・嘔吐の3症状ですが、赤ちゃんの場合は頭痛を訴えられないので、不機嫌、哺乳不良、顔色不良という症状に置き替わります。
一方、子どもの病気は発熱を伴うことが多く、熱のためにぐったりすることは、しばしば見受けられます。
髄膜炎を強く疑うかどうかを決める場合、保護者の訴えも大切な要因ですが、最大のポイントは「診察のタイミング」です。
熟練した小児科医でも、発症したばかりの、元気で走り回っているような髄膜炎の子どもを的確に診断することはできません。
診察後数時間から2~3日後に、ぐったりしたり痙攣が止まらなくなるなど、髄膜炎を強く疑う症状が出現してくるかもしれず、このタイミングで受診されれば「もしや髄膜炎では…」と、確定診断の検査に進むことが多いとのこと。
ただし、一般の小児科で髄液検査をやることはあまりないようです。
jolt accentuation
髄膜炎の診断方法に、jolt accentuation testというのがあります。
頭をブンブン振ってもらう方法。
赤ん坊が「イヤイヤ」するみたいにブルブルブルッと首を振ると、頭痛がひどくなったり、首に痛みが走ります。
これができたら髄膜炎はほぼ除外できる。
でも、細菌性髄膜炎になりやすい年齢は乳幼児なので、コミュニケーションがとれないから難しい。
頭が振れないくらい痛い片頭痛もある。
首が硬い
細菌性髄膜炎の三徴は、「発熱、頸部硬直、言っていることがよくわからない」。
でも、この三徴が全部そろうのは、細菌性髄膜炎患者の3割ぐらい。
頸部硬直のない髄膜炎も山ほどある。
逆に、硬くなった人は髄膜炎の可能性大。
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