2018年12月9日更新.3,338記事.5,761,212文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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倍量処方できない睡眠薬

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倍量処方

倍量処方、ダメ。ゼッタイ。

倍量処方とは、睡眠薬や抗不安薬など処方日数制限が設けられている薬で、日数を短くする代わりに、1日の処方量を増やすという裏技です。

具体的には、ハルシオンには30日の処方日数制限があるので、

ハルシオン0.25mg錠 1錠 1日1回寝る前 60日分

ハルシオン0.25mg錠 2錠 1日1回寝る前 30日分

と、2か月分処方したい患者に1か月分という形で処方する。
1回2錠ではなく、1錠を半分にして飲ませるというケースもある。

しかし、睡眠薬の中には上限が設定されているものもあり、1回2錠飲ませると上限を超えてしまうことがある。
それはそれでレセプトにひっかかる可能性があるので、注意が必要となる。

医薬品名規格用法用量
マイスリー錠5mg/ 錠10mg通常、成人にはゾルピデム酒石酸塩として1回5~10mgを就寝直前に経口投与する。なお、高齢者には1回5mgから投与を開始する。年齢、症状、疾患により適宜増減するが、1日10mgを超えないこととする。
アモバン錠7.5mg/錠10mg通常、成人1回、ゾピクロンとして、7.5~10mgを就寝前に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減するが、10mgを超えないこと。
ルネスタ錠1mg / 錠2mg/ 錠3mg通常、成人にはエスゾピクロンとして1回2mgを、高齢者には1回1mgを就寝前に経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、成人では1回3mg、高齢者では1回2mgを超えないこととする。
ハルシオン0.125mg錠/ 0.25mg錠通常成人には1回トリアゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与する。高度な不眠症には0.5mgを投与することができる。なお、年齢・症状・疾患などを考慮して適宜増減するが、高齢者には1回0.125mg~0.25mgまでとする。
デパス錠0.25mg/錠0.5mg/錠1mg/細粒1%通常,成人にはエチゾラムとして1日1~3mgを就寝前に1回経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減するが,高齢者には,エチゾラムとして1日1.5mgまでとする.
リスミー錠1mg/ 錠2mg通常,成人にはリルマザホン塩酸塩水和物として1回1~2mgを就寝前に経口投与する。
なお,年齢,疾患,症状により適宜増減するが,高齢者には1回2mgまでとする。
レンドルミン錠0.25mg本剤の用量は、年齢、症状、疾患などを考慮して適宜増減するが、一般に成人には次のように投与する。
・不眠症
1回ブロチゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与する。
ロラメット/エバミール錠1.0mgロルメタゼパムとして,通常,成人には1回1~2mgを就寝前に経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減するが,高齢者には1回2mgを超えないこと.
ラボナ錠50mg通常、成人にはペントバルビタールカルシウムとして1回50~100mgを就寝前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
ベルソムラ錠10mg/錠15mg/錠20mg通常、成人にはスボレキサントとして1日1回20mgを、高齢者には1日1回15mgを就寝直前に経口投与する。
ユーロジン1mg錠/2mg錠/散1%本剤の用量は、年齢、症状、疾患などを考慮して適宜増減するが、一般に成人には次のように投与する。
○不眠症
1回エスタゾラムとして1~4mgを就寝前に経口投与する。
サイレース/ロヒプノール錠1mg/錠2mg通常成人1回、フルニトラゼパムとして、0.5~2mgを就寝前又は手術前に経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減するが、高齢者には1回1mgまでとする。
ネルボン/ベンザリン錠5mg/錠10mg/散1%通常、成人にはニトラゼパムとして1回5~10mgを就寝前に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
ドラール錠15/錠20通常,成人にはクアゼパムとして1回20mgを就寝前に経口投与する.
なお,年齢,症状,疾患により適宜増減するが,1日最高量は30mgとする.
ダルメートカプセル15通常成人1回、1~2カプセルを就寝前または手術前に経口投与する。ただし、フルラゼパム塩酸塩として、10~30mgとする。
なお、年齢・症状により、適宜増減する。
ソメリン細粒1%/錠5mg/錠10mgハロキサゾラムとして、通常成人1回5~10mgを就寝前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

アモバン錠は7.5mgを2錠でも15mgになり、上限の10mgを超えてしまうので、アモバン錠は倍量処方が出来ないのである。
サイレースは高齢者に対しては、1mgが上限なので、1mg錠でも倍量処方はできない。
レンドルミンは、適宜増減という文言もあるので微妙であるが、一般的には倍量処方は難しい。

ハルシオンも高齢者に対して、ハルシオン0.25mg錠2錠で処方すると上限オーバーになる。

疑義照会しても医師から「処方通り出せ」と言われ、処方変更されたとしても「なんで処方通り出さないんだ」と患者からクレームを受ける。
やっかいな慣習である。

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