労災の請求は誰が行う？

労災の請求

医療事務のいない時間帯に、労災やら自賠責の処方箋を持った患者が来たらあたふた、パニック状態の保険、公費の知識に乏しい薬剤師の私です。

労災補償 ｜厚生労働省

労災保険制度は、労働者の業務上の事由または通勤による労働者の傷病等に対して必要な保険給付を行い、あわせて被災労働者の社会復帰の促進等の事業を行う制度です。その費用は、原則として事業主の負担する保険料によってまかなわれています。
労災保険は、原則として 一人でも労働者を使用する事業は、業種の規模の如何を問わず、すべてに適用されます。なお、労災保険における労働者とは、「職業の種類を問わず、事業に使用される者で、賃金を支払われる者」をいい、 労働者であればアルバイトやパートタイマー等の雇用形態は関係ありません。

労災の給付請求書を持って来局される方も多いですが、持っていない人も。

厚労省のホームページでダウンロードできます。
労災保険給付関係請求書等ダウンロード

５号様式とか、よく聞きますが、なんじゃらほいという感じ。

仕事中のけが、病気の場合は、「様式第５号」
通勤中のけが、病気の場合は、「様式第１６号」
同じ労災で以前にも調剤薬局から薬をもらったことがある場合は、「様式第６号」
労災アフターケアの場合は、「健康管理手帳」を持っている。

とりあえず、勤め先の電話番号を確認しておくのがいい。

そもそも自分の薬局が労災指定薬局なのかどうなのかわからない、という人。確認しておきましょう。
労災指定薬局ではない場合、１０割頂いて、「様式第７号」で請求してもらいます。

労災の請求は、本人または遺族が、病院または労働基準監督署に保険給付請求書を提出します。
ただ請求書には事業主が書く欄もあるので、実際は会社で書いてもらうことも多いでしょう。
会社が労災と認めない場合、トラブルに発展するケースもあります。

保険・公費関係の知識に乏しいと、私のように事務から舐められるので、しっかり勉強しましょう。