2018年7月4日水曜更新.3,289記事.5,379,609文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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高齢者は朝が早い?

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高齢者の不眠

歳をとると睡眠は浅くなり、体に必要な睡眠時間も少なくなります。

また、高齢者では、日中の活動量が減り、消費エネルギー量も減少しています。

年齢とともに睡眠の質が変化し、深い眠りが減って眠りが浅くなります。
これは、誰にでも加齢に伴って起こる自然な変化なので心配いりません。

たとえ夜中に目が覚めることがあっても、日中に心身ともに元気であれば、あまり深く悩む必要はありません。
ぐっすり眠らなければいけないといったこだわりをなくすことも大切です。

睡眠は加齢の影響を強く受ける生理現象で、年齢とともに総睡眠時間の減少、レム睡眠の比率の低下、覚醒回数の増加、深睡眠の減少が生じていきます。

睡眠時間が減少しても、日中の精神活動、身体活動に影響がなければ心配ありませんが、悪影響があらわれてきた時は、睡眠導入剤の使用も含めて治療を検討すべきです。
また、睡眠時間が長すぎる場合も健康に問題が潜んでいることがあるので、注意が必要です。

年をとると時間を短く感じる?

よく、高齢になるほど、時間を短く感じるといいますが、その理由は脳の老化です。
例えば、70才以上になると、時間を実際の時計時間よりも10%ほど短く感じるため、3分20秒を3分くらいに感じます。

また、加齢以外にも、感情や注意・集中、運動などによっても脳内時計の進み方は変化します。これは、脳内時計には脳内ホルモンが大きく関与していて、特にドーパミンとノルアドレナリンが、脳内時間システムに強い影響を及ぼしているからです。

例えば、怖い思いをしている時間が長く感じられるのは、恐怖感とともにノルアドレナリンが増えて脳内時計が遅くなるせいです。楽しい時間はドーパミンが増えるため、脳内時計が速くなり、時間を短く感じます。退屈しているとドーパミンがさほど分泌されないため、時間を長く感じます。また、お酒を飲むとドーパミンは増えるので、時間は短く感じられます。

また、脳内時計には、脳内ホルモン以外に、エストロゲンなどの性ホルモンも関係するため、脳内時計の進み方には性差があります。女性の場合、閉経を迎えるころには女性ホルモンの代表であるエストロゲンがかなり減りますから、そのころから時間感覚はかなり変化し、時間をより短く感じるようになるのです。

年をとると過ぎゆく日々を早いと感じて慌てがちですが、流れている時間は平等なのです。

中高年男性にみられる睡眠時間帯の朝型化

歳をとると眠りが浅くなり、夜中に目覚めやすくなるとともに、身体が必要とする睡眠時間が減少することがわかっています。

これは代謝の低下により体温の変動が少なくなること、また体内時計の老化により概日リズムにメリハリがなくなるためと考えられています。

男性の場合、青年期には女性よりも強かった睡眠時間帯の夜型化が、50代後半から急速に朝型化して、早朝に目覚めるようになります。
このような大きな変化は同年代の女性にはみられません。
男性特有の加齢変化は、睡眠に表れてくるのです。

夫婦の睡眠時間帯にずれが生じたからといって、奥様がご主人の朝型化に無理に合わせようとすると、寝つきが悪くなり、不眠の原因にもなりかねません。

合わせるのではなく自然な変化と受け止めて、むしろ別々の生活スタイルに変えてしまったほうがよい場合もあります。

参考書籍:武田薬報2011 465号

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