2018年9月18日更新.3,327記事.5,530,374文字.

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下痢にガランターゼ?

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ガランターゼと乳糖不耐症

ガランターゼという乳糖不耐症の治療に用いられる乳糖分解酵素薬があります。

乳糖不耐症と聞くと、先天的なもので、長期間服用が必要なのかと思っていましたが、ガランターゼの適応には、「一次性乳糖不耐症」と「二次性乳糖不耐症」と書かれており、先天的なものだけではない。

赤ちゃん(乳児)は、乳糖を分解する酵素(乳糖分解酵素)が低下していたり、欠乏していると、乳糖の消化ができないために、消化不良や下痢をおこしてしまいます。
これを乳糖不耐症といいます。
また、風邪などで腸炎をおこしたときに、二次的に小腸の乳糖分解酵素のはたらきが低下して発生する続発性乳糖不耐症(単一症候性下痢症、急性消化不良症、感冒性下痢症、白色便性下痢症、慢性下痢症)もあります。

ガランターゼの適応にも、

二次性乳糖不耐症
単一症候性下痢症,急性消化不良症,感冒性下痢症,白色便性下痢症,慢性下痢症,未熟児・新生児の下痢

と書かれています。

風邪の下痢にもガランターゼが短期間処方されることがあるようです。

ただし、その有用性を示す臨床エビデンスに乏しい。
理論上の正当性はあるが、臨床的有用性は必ずしも実証されていない。
海外では食事制限と下痢の対症療法が一般的である。

乳糖不耐症

母乳やミルクには、乳糖という糖分がいつばい含まれています。乳糖というのは、このままでは腸から吸収することはできません。

乳糖は小腸の粘膜から出されるラクターゼという酵素によって、プドウ糖とガラクトースという二つの分子に分解され吸収されます。
ところが、かぜなどで下痢が長引くと、腸の粘膜がはがれ落ち乳糖分解酵素のラクターゼが足りなくなってしまいます。

そうすると、乳糖が分解されないので、いつまでも腸の中に残ってしまい、さらに下痢を長引かせます。
このような状態が乳糖不耐症です。
生まれつきラクターゼが欠けているため、乳糖がうまく消化吸収されない、ということもありますが、こういう先天的な乳糖不耐症というのはまれで、何かのきっかけで下痢になり、その後二次的に乳糖不耐症になる場合がほとんどです。

ちなみに乳糖分解酵素欠乏症は日本人に多いらしい。

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