2019年4月18日更新.3,408記事.6,019,029文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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頭痛の勉強まとめ

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分類商品名一般名
トリプタン系イミグランスマトリプタン
トリプタン系ゾーミッグゾルミトリプタン
トリプタン系レルパックスエレトリプタン臭化水素酸塩
トリプタン系マクサルトリザトリプタン安息香酸塩
トリプタン系アマージナラトリプタン塩酸塩
エルゴタミン製剤ジヒデルゴットジヒドロエルゴタミンメシル酸塩
エルゴタミン製剤クリアミンエルゴタミン酒石酸塩+無水カフェイン+イソプロピルアンチピリン
Ca拮抗薬ミグシス/テラナスロメリジン塩酸塩
抗セロトニン薬ミグリステンジメトチアジンメシル酸塩
頭痛

頭痛は頭部の一部あるいは全体の痛みの総称で、後頭部と頚部の境界、眼の奥の痛みも頭痛として扱う。
頭痛は、熱や腹痛と同様に症状名であるが、ほかに原因となる疾患がないのに慢性的に頭痛発作をくり返すものは疾病であり、一次性頭痛(頭痛症)とする。
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛が代表的である。

片頭痛の重要な特徴は頭痛により日常生活に支障が起こること、悪心(吐き気)・嘔吐や、音過敏、光過敏、臭過敏を伴うことである。
片頭痛の治療はトリプタン製剤の登場により一変している。
緊張型頭痛は締め付けるような頭痛で、生活の支障が比較的少ない。

群発頭痛は眼周囲から前頭部、側頭部にかけての激しい頭痛が数週〜数ヶ月の期間群発することが特徴である。
睡眠中に頭痛発作が起こりやすく、発作中は眼充血や流涙、縮瞳、眼瞼下垂など、顔面自律神経症状を伴う。
一次性頭痛は治療が可能で、また、治療が必要な疾患であるが、わが国ではまだ十分認知されていない。

一般人口の約40%がなんらかの頭痛を経験しており、8.4%が片頭痛に罹患している。
片頭痛は女性に多く、30〜40歳代の女性の有病率は約20%に上る。
群発頭痛患者が、正しく診断を受けるまでに10年以上要するといわれている。

群発頭痛は20〜30歳代に多く約85%は男性とされてきたが、最近の疫学調査では男女差が縮小してきて女性の群発頭痛が増えている。

緊張型頭痛

一次性頭痛で最も患者数が多いとされるのが、緊張型頭痛です。
頭を締め付けられるような痛み、体を動かしても頭痛がひどくならない、痛みの周期や頻度が一定でない、といった特徴がある。
緊張型頭痛が起こる仕組みは、不明な点が多いですが、肩から首にかけての筋肉が過度に緊張して血流が低下すると、その部位を中心に、発痛物質のブラジキニンや、その感受性を高めるプロスタグランジン(PG)が産生される。それらが血液を介して、知覚神経を刺激することで頭痛発作が起きる。

片頭痛

片頭痛は、片側あるいは両方のこめかみから目のあたりにかけて、脈を打つように「ズキンズキン」と痛むのが特徴です。ひとたび痛み出したら、4~72時間続きます。
 
片頭痛とは、頭痛の一種で、偏頭痛とも表記する。
頭の片側のみに発作的に発生し、脈打つような痛みや嘔吐などの症状を伴うのが特徴である。
軽度から激しい頭痛、体の知覚の変化、吐き気といった症状によって特徴付けられる神経学的症候群である。
生理学的には、片頭痛は男性よりも低血圧の女性に多い神経学的疾患である。
典型的な片頭痛の症状は片側性(頭の半分に影響を及ぼす)で、拍動を伴って4時間から72時間持続する。
 
症状には吐き気、嘔吐、羞明(光に過敏になる)、音声恐怖(音に過敏になる)などがある。
およそ3分の1の人は「前兆」と呼ばれる、異常な視覚的、嗅覚的、あるいはその他の感覚の(片頭痛が間もなく始まることを示す)経験をするとされる。
初期治療としては、頭痛にNSAID鎮痛剤や、血管収縮剤であるエルゴタミン・トリプタンなどの服用、吐き気に制吐剤の服用、そしてさらなる発症の抑制がある。
片頭痛の原因は未解明であるが、セロトニン作動性制御システムの障害であるという説が一般的である。
片頭痛には変異型があり、脳幹に由来するもの(カルシウムやカリウムイオンの細胞間輸送の機能不全が特徴的である)や、遺伝的性質のものなどがある。
双子に関する研究で、片頭痛を発症する傾向への遺伝的影響が、60〜65パーセントの確率であることが分かった。
さらに変動するホルモンレベルも、片頭痛と関係がある。思春期前には男女ほとんど同じ数だけ片頭痛を発症するのに対し、成人患者では実に75パーセントが女性なのである。
片頭痛は妊娠中にはあまり発症しなくなると知られているが、中には妊娠中の方が頻繁に発症するという人もいる。

三叉神経血管説

頭痛発作の機序はいまだに確定していませんが、「三叉神経血管説」が広く受け入れられています。
①何らかの刺激が頭蓋内血管の周囲に分布する三叉神経に作用する
②三叉神経終末から血管作動性神経ペプチド(サブスタンスP、CGRPなど)が放出される。CGRP:calctitonin gene-related(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)
③血管拡張、血管透過性の亢進、血漿蛋白の漏出、および血管周囲の肥満細胞からの脱顆粒などにより、神経原性炎症が引き起こされる。
④神経原性炎症による三叉神経終末の刺激が、順行性に伝導して三叉神経核に至り、嘔気・嘔吐、自律神経の活性化を生じる
⑤視床を経由して大脳皮質に至り、頭痛として感受される
⑥三叉神経終末の刺激は、逆行性にも伝導して、血管作動性神経ペプチドの放出を促進し、さらに神経原性炎症を助長して、頭痛が増強する。

片頭痛は脳血管内の血小板からセロトニンが異常に放出され、脳の血管が収縮し、その後セロトニンが欠乏すると血管が拡張して、それを取り囲んでいる三叉神経を刺激して神経炎症物質が放出されて起きるものです。

片頭痛治療薬

NSAIDs

NSAIDsは、PGの産生酵素のシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害して、PGの産生を抑制する。
また、ブラジキニンの産生も抑制する作用が報告されているものもある。つまり、NSAIDsは炎症部位で働き、末梢の侵害受容器への刺激を低下させる。

アセトアミノフェン

アセトアミノフェンは、主に脳の視床と大脳皮質の痛覚閾値を上げることで鎮痛作用を示す。

エルゴタミン製剤

この薬は麦角アルカロイドの1つで、片頭痛の発作時に過度に拡張した脳の血管を収縮させ、頭痛を抑える薬です。
脳の血管の特定の部位(α受容体)を刺激して、脳の血管を収縮させます。

トリプタン系薬

この薬は脳血管のセロトニン受容体に働いて、片頭痛の発作時に過度に拡張した脳の血管を収縮させたり神経性の炎症を抑えて、頭痛を抑える薬です。

Ca拮抗薬

この薬は脳血管の細胞内へのカルシウムの流入を抑えて、脳の血管の収縮や脳血流量が低下するのを抑え、片頭痛が起きるのを予防する薬です。

バルプロ酸ナトリウム

この薬は脳神経の興奮を抑える物質(γ―アミノ酪酸:GABA)の濃度を上昇させ、脳神経をしずめることにより、脳血管の収縮・拡張を抑えて片頭痛が起きるのを予防する薬です。

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併用時に高カリウム血症を誘発する循環器用薬は?

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薬剤師

下記の循環器用薬の組合せの中で、添付文書上で併用時に「高カリウム血症を誘発する」との記載があるものはどれか。
A. フロセミドとトリクロルメチアジド
B. フロセミドとスピロノラクトン
C. フロセミドとトルバプタン
D. フロセミドとエナラプリル
E. スピロノラクトンとエナラプリル

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