2018年6月3日日曜更新.3,267記事.5,316,431文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

ベネットは腎障害患者に禁忌?

スポンサーリンク


腎機能とビスホスホネート

ビスホスホネート製剤は、腎機能が低下した患者では排泄が遅延することが報告されており、危険性が高まるため注意が必要です。

各ビスホネート製剤の腎障害に対する記載は、以下の通り。

リセドロン酸(アクトネル/ベネット):【禁忌】高度な腎障害のある患者[クレアチニンクリアランス値が約30mL/分未満の患者では排泄が遅延するおそれがある。]
アレンドロン酸(フォサマック/ボナロン):【慎重投与】重篤な腎機能障害のある患者[使用経験が少なく安全性が確立していない。]
ミノドロン酸(リカルボン/ボノテオ):【慎重投与】重篤な腎障害のある患者[排泄が遅延するおそれがある。]
イバンドロン酸(ボンビバ):【慎重投与】高度の腎障害のある患者[排泄が遅延するおそれがある。使用経験がなく安全性が確立していない。]

リセドロン酸はクレアチニンクリアランス30mL/分で禁忌である。
薬によって、高度な腎障害or重篤な腎障害と記載は異なる。
ここらへんの添付文書の記載はあいまいですが、いずれにせよCCr30mL/分を切ったら慎重と考えるべきと思われます。

ちなみにエチドロン酸(ダイドロネル)も、【禁忌】重篤な腎障害のある患者〔排泄が阻害されるおそれがある。〕となっています。

腎障害患者に整形外科からビスホスホネートが出てたら、ほぼ疑義照会と考えたほうがよろしいかな。

代替案として、その他の骨粗鬆症治療薬と腎機能について、

活性型ビタミンD製剤
アルファカルシドール(アルファロール):記載なし
カルシトリオール(ロカルトロール):記載なし
エルデカルシトール(エディロール):【慎重投与】腎機能障害のある患者

選択的エストロゲン受容体調節薬
ラロキシフェン(エビスタ):【慎重投与】腎障害のある患者[安全性は確立していない。]
バゼドキシフェン(ビビアント):【慎重投与】腎機能障害のある患者[安全性は確立していない。]

カルシウム製剤
L-アスパラギン酸カルシウム水和物(アスパラCA):【禁忌】重篤な腎不全のある患者〔カルシウム排泄低下により、高カルシウム血症があらわれるおそれがある。〕

代替薬を勧めるとしたら、活性型ビタミンD製剤のアルファロール、ロカルトロールなどになる。

スポンサーリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう
follow us in feedly

最新の記事

人気の記事

最近のコメント

検索

スポンサーリンク

リンク

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

タグ

治療薬一覧 調剤関連資料