2018年8月20日更新.3,306記事.5,465,881文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ギムネマはαグルコシダーゼ阻害薬?

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糖分の吸収を阻害するサプリメント?

サプリメントでαグルコシダーゼ阻害薬様の働きをするものがある。

そのため、糖尿病の治療をしている患者にはサプリメントを使うことは勧められない。
境界型の方に、運動習慣、食習慣の改善とともに合わせて使うような形で勧める。

以下、αグルコシダーゼ阻害薬様の作用をもつサプリメント
・ギムネマ
・グァバ葉ポリフェノール
・豆鼓エキス
・L-アラビノース
・難消化性デキストリン
・小麦アルブミン

「血糖値が気になる方へ」というトクホはほぼαグルコシダーゼ阻害作用を持つと思われる。
食物繊維程度の効果です。

ギムネマの作用機序

ギムネマの成分であるギムネマ酸には糖の吸収を抑える作用があり、医療用のαグルコシダーゼ阻害薬と同じような働きをする。
ギムネマ摂取した後に甘いものを食べると甘味を感じなくなる。
甘味を感じなくなると糖分の吸収を阻害してるんだ、という実感がわきますね。

でも舌にαグルコシダーゼなんて無いので、甘味を感じないのと、糖の吸収阻害はまた別物です。
糖分の吸収を阻害するためにはαグルコシダーゼ阻害薬と同じように食直前に飲んだほうがいい。

αグルコシダーゼ阻害薬でやせる?

ベイスンなどのαグルコシダーゼ阻害薬は、小腸からの糖の吸収を阻害する薬です。

と、聞くと、「やせられる?」と勘違いする人もいる。
ギムネマとか、難消化性デキストリンみたいなαグルコシダーゼ様の作用をもつサプリメントをまるでやせられるかのようなイメージで販売しているケースも目立つ。

確かに吸収を阻害はするけれど、結局は穏やかに吸収されていくのです。
上部小腸での吸収が阻害された糖質は、下部小腸で一部吸収されます。
さらに、一部は大腸に移行し、腸内細菌により発酵されて短鎖脂肪酸に分解された後、吸収されます。

なので、食べれば食べた分だけカロリーは摂取されます。

じゃあ、何のために飲む薬なのかと言えば、急激な血糖値の上昇を防ぐ目的です。
糖質の吸収を遅らせることで、血糖値の上昇を緩やかにする。

サプリメントなどでも、糖質の吸収を穏やかにする、みたいな謳い文句で宣伝してる商品とか、食物繊維たくさん摂ればやせられるみたいに思っている人もいるかと。
私もそういうイメージでしたが。

ダイエット目的で使えるような薬ではありませんので、あしからず。

お茶と糖尿病

緑茶は数千年前から、健康の素として飲用されており、緑茶に含まれるカフェインやビタミンCが気分を爽快にし、疲労を取り除くとされています。

近年、この緑茶の有効成分として、約10~15%のカテキンが含有されていることが報告されています。

カテキンはワインに含まれるポリフェノールといわれる一連の物質の1つで、ポリフェノールはデンプンや糖類の消化酵素の働きを働きを抑制し、糖分吸収が過剰にならないようにすることで血糖値の上昇を抑制することから、いわば、α-グルコシダーゼ阻害作用をもつことが考えられます。

糖尿病患者は、食事の前に緑茶を1杯飲むことも1つの日常的治療法であると思われます。

また、緑茶は他に抗癌作用やコレステロール抑制、殺菌作用など、数多く報告されています。

例えば、緑茶をうがいに使うと、口内炎が治り、口臭や虫歯予防にもなります。

また、「ギムネマ」は、何千年も前からインドで愛用されていた薬草茶です。

このギムネマ(ギムネマ酸)の作用機序はα-GI作用が立証されていることから糖尿病患者には薦められる健康食品です。

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