2018年8月21日更新.3,307記事.5,464,727文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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茶こしを篩代わりに?

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粉砕調剤

皆さん、粉砕は好きですか?
私は大嫌いです。

粉砕指示が来たときは、ゲンナリです。
施設の調剤なんかをしてると、飲み込みに問題のある患者は多いので、粉砕指示のオンパレードです。

一包化より粉砕調剤の加算を手厚くしてください。
粉砕に比べたら一包化なんて楽チンです。
粉砕は粉砕して終了ではない。粉砕後の「洗い」が、特に色付きの錠剤などの粉砕指示が来たら、それにかかる時間はたまったもんじゃない。
不満はこれくらいにして。

皆さんの薬局ではちゃんとした調剤道具を使っているでしょうか?
ちゃんとした、というのもよくわかりませんが、「シンリョウ」なんかで売っている物はちゃんとしてそう。

私の薬局では、粉砕に使う「粉砕機」は市販のミルミキサー、粉砕後の「ふるい」は茶こしを使っています。
調剤専用の器具は高かったり、メンテナンスが面倒という理由もありますが、前からそうしてるから、という惰性によるものも強い。

最終的には、粉砕した薬が均一に袋に入ってくれればOKということで、道具にはこだわらなくてもよいと思います。

まず、散剤の定義について、調剤指針には「散剤は18号(850μm)ふるいを全量通過し、30号(500μm)ふるいに残留するものが全量の5%以下であり、200号(75μm)ふるいを通過するものが全量の10%以下のものを細粒剤という」と書かれています。
30号ふるいを95%通過するのが散剤、ということで粉砕後の篩過には30号ふるいを用いると良いのだろう。
大体、錠剤の粉砕後は乳糖で賦形することが多いが、乳糖とよく混ぜるためにも、あまり粗い粒では混和に問題が出てくる。

以下の表は、ふるいの目開きと号の一覧。

目開きメッシュ(号)
5.6mm3.5
4.75mm4
4.00mm4.7
3.35mm5.5
2.80mm6.5
2.36mm7.5
2.00mm8.6
1.70mm10
1.40mm12
1.18mm14
1.00mm16
850μm18
710μm22
600μm26
500μm30
425μm36
355μm42
300μm50
250μm60
212μm70
180μm83
160μm93
150μm100
125μm119
106μm140
100μm149
90μm166
75μm200
63μm235
53μm280
45μm330
38μm390
32μm440
25μm500
20μm635

ただ、最近の散剤分包機は性能がよいので、Vマスではなく、円盤の分包機であれば、よく混ざっていなくても、回転しているので均一にバラまいてくれている。
調剤指針の「乳鉢の中心から外側に10回、次いで逆回りで外側から中心に向かって10回を3回繰り返し混和する。混和回数は60回を目安とする。」を正確に守らなくても、均一になる。

ふるいはあまり目が細かいと、何度もミキサーにかける羽目になって、調剤時間がかかってしまう。
茶こしでもなんでもいいが、比較的粗目の篩が好きだ。

粉砕調剤にかかる時間

真面目な薬剤師ほど、錠剤の粉砕に時間がかかってしまう。

それはなぜか?
ロスが気になるから。コンタミが気になるから。

ミキサーの隙間に入った微量の薬、乳鉢にくっついた微量の薬、ふるいにひっかかる錠剤の殻についた微量の薬、それらが気になってしょうがない。
可能な限りかき集めて、少しでもロスを少なくしたい。少しでも治療効果を上げたい。

また、1つの粉砕が終わって、次の粉砕にとりかかる際に、ミキサーについた薬、乳鉢についた薬、ふるいについた薬、分包機についた薬、コンタミネーションが気になってしょうがない。たとえ同じ患者の薬だとしても、混ざったらコンタミネーション。わずかな異物も許さない。

結局、どの程度ロスが出たのかはわからないし、白い粉ならコンタミがあるかどうかもわからない。

粉砕調剤のスピードアップのためには、手際や段取りを良くするのはもちろん必要ですが、ロスやコンタミを過剰に気にしないというのも必要かと思う。

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