記事
注射剤は冷所保管?
公開. 更新. 投稿者:服薬指導/薬歴. 閲覧数:2121回
2分4秒で読める. カテゴリ:
スポンサーリンク
注射剤は2~8℃保管
糖尿病に使われるインスリン製剤、GLP-1製剤は、使用前は冷蔵庫保管ですが、「冷たいインスリンを注入することによる痛み」 「結露による注入器の不具合」 を避けるため、使用開始後は室温(1~30℃)で保管します。
しかし、糖尿病薬以外の抗リウマチ薬(アクテムラ、ヒュミラ、シムジア、エンブレル、オレンシア)や骨粗鬆症治療薬(フォルテオ)、乾癬治療薬(トルツ)の注射剤は、使用開始後も冷所保管(2~8℃)となっています。
冷たい注射剤をそのまま注射した場合に痛みがあるのは変わりないので、30分ほど室温で放置して痛みの少ないようにします。面倒ですね。
旅行に行くときとかも、不便です。
震災など、停電になった際も、どうしようもない。
まあ、インスリンに比べれば、リウマチや骨粗鬆症だと、一定期間使えずに命にかかわることは無いと思うのですが。
各製品のQ&A等の記載をみると、
フォルテオ
Q.2~8℃で保管となっていますが、持ち運びはどうすればよいですか?
A.冷蔵保存の製剤ですので、フォルテオキャリーバックに専用保冷ポーチ及びフォルテオ専用保冷剤を入れて持ち運びください。専用保冷ポーチの使い方は以下のファイルをご確認ください。
フォルテオキャリーバック専用保冷ポーチの使い方
トルツ
本剤は外箱に入れたまま、冷蔵庫(2~8℃)に遮光保存してください。 やむを得ず冷蔵保存できない場合は、室温(30℃以下)で遮光保存し、 5日以内にご使用ください。
ヒュミラ
ヒュミラは遮光し,凍結を避け,2~8℃で管理してください.
24時間以上,上記条件下になかった場合は,使用しないようにしてください.
フォルテオ専用保冷剤とかあるんですね。普通の保冷剤じゃダメなのかな?
しかし、保冷ポーチでの持ち運びでも合計36時間までしか持ち運べないので、旅行先でも冷蔵庫に保管する必要がある。
スポンサーリンク
この記事に関連する記事
ロコアテープとモーラステープの使用法で誤りは?

ロコアテープ®とモーラステープ®の使用法について誤った組合せはどれか。
1. NSAIDs服用患者にエスフルルビプロフェンテープ剤(ロコアテープ®)1日2枚を患部に貼付
2. NSAIDs服用患者にケトプロフェンテープ剤(モーラステープ®)1日2枚を患部に貼付
3. 抗菌薬のノルフロキサシン(バクシダール®)服用患者にエスフルルビプロフェンテープ剤(ロコアテープ®)を処方
4. 抗菌薬のノルフロキサシン(バクシダール®)服用患者にケトプロフェンテープ剤(モーラステープ®)を処方
5. 光線過敏症の患者にエスフルルビプロフェンテープ剤(ロコアテープ®)を処方
6. 光線過敏症の患者にケトプロフェンテープ剤(モーラステープ®)を処方

答えはエムスリードットコムで