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調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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処方箋に載ってくる検査項目は?

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処方箋の検査値記載

2013年に京都大学が処方箋に検査値を記載するようになってからしばらく経つ。
近隣の病院ではまだ検査値記載の動きは無いが、この流れはいずれ広まっていくだろう。

把握できる限りで処方箋に検査値を記載している医療機関は、
京都大学医学部付属病院
九州大学病院
北海道大学病院
千葉大学医学部付属病院
熊本大学医学部付属病院
琉球大学医学部付属病院
大牟田天領病院(大牟田薬剤師会
山形県立新庄病院

ちょっと調べただけで、これだけ出てきた。
処方箋発行枚数も多そうな大学病院でも行っているので、検査値記載のある処方箋を受け取ったことのある薬剤師さんも多いのではないでしょうか?

検査値の記載のある処方箋を受け取って、どのように活かしていくのかが、今後の薬剤師の腕の見せ所でしょう。
とか言いつつ、検査値に疎い私は不安しかない。

各病院の処方箋によって、検査値の項目は13項目だったり、15項目だったりとバラつきがある。
処方される医薬品によって印字される検査値が異なることもあるという、なかなか高度な対応をしている病院もある。

検査値をおおまかに分類すると、

【血液】
WBC(白血球数)
RBC(赤血球数)
NEUT(好血球数)
Hb(血色素量)
SEG(好中球(分節核球)比率)
ST.(好中球(桿状核球)比率)
EO(好酸球比率)
BA(好塩基球比率)
MO(単球比率)
LY(リンパ球比率)
TP(総蛋白)
ALB(アルブミン)

【血液凝固】
PLT(血小板数)
PT-INR(プロトロンビン時間)

【肝機能】
AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)
ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)
ALP(アルカリ性ホスファターゼ)
T-BiL(総ビリルビン)
LDH(乳酸脱水素酵素)
γ-GTP(グルタミルトランスペプチダーゼ)
NH3(血中アンモニア)

【腎機能】
BUN(尿素窒素)
CRE(クレアチニン)
K(カリウム)
eGFR(推算糸球体濾過量)
CK(クレアチンキナーゼ)
ChE(コリンエステラーゼ)

【膵臓】
AMY(α-アミラーゼ)

【電解質】
Na(ナトリウム)
Cl(クロール)
Ca(カルシウム)
Mg(マグネシウム)
IP(無機リン)
Fe(血清鉄)
Zn(亜鉛)

【糖尿病】
HbA1C(糖化ヘモグロビン)
GLU(空腹時血糖)

【痛風】
UA(尿酸値)

【炎症】
CRP(C反応性タンパク)

【甲状腺】
TSH(甲状腺刺激ホルモン)
FT3(遊離トリヨードサイロニン)
FT4(遊離サイロキシン)

けっこう色々な検査値が載ってくるみたいだ。
でも血圧とかコレステロール値みたいなのは載せないのかな。

医師は、これらの検査値から病気の疑いや、治療効果などを見る。
薬剤師は、主に副作用が出ていないかという点と、治療効果が出ているかを見ることになる。

HbA1cや尿酸値など、処方されている薬の治療効果を見るような検査項目は、患者と情報共有することで服薬アドヒアランスの向上につながる。
このような検査値は使いやすい。

検査値異常から薬の副作用の可能性があれば、それを医師に伝えて、処方中止・変更などの判断を促す必要がある。
しかし検査値の異常が副作用であるかどうか、というのは判断が難しい面もあり、その疑いがあった場合にも医師への伝え方には慎重を要する。現在でも、患者の自覚症状から副作用の疑いを持ったとしても、医師にダイレクトに伝えるというのは難しい。患者から相談してもらうという形になることもある。

でも、薬の副作用の可能性を患者に伝えた場合、患者がノンコンプライアンス、服薬拒否に陥る可能性もある。
そうすると、医師による治療を妨げてしまい、迷惑をかけることにもなる。忖度すると、何もできない。

検査値を見る機会が増えれば、副作用の可能性も敏感に察知できるようになるのだろうか?

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