2019年1月19日更新.3,354記事.5,853,216文字.

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アトピー性皮膚炎の勉強まとめ

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分類商品名一般名
アトピー性皮膚炎治療薬プロトピックタクロリムス水和物
分類商品名一般名
I群 ストロンゲスト(最も強力)デルモベートプロピオン酸クロベタゾール
I群 ストロンゲスト(最も強力)ジフラール酢酸ジフロラゾン
I群 ストロンゲスト(最も強力)ダイアコート酢酸ジフロラゾン
Ⅱ群 ベリーストロング(かなり強力)マイザージフルプレドナート
Ⅱ群 ベリーストロング(かなり強力)リンデロン‐DPジプロピオン酸ベタメタゾン
Ⅱ群 ベリーストロング(かなり強力)ネリゾナ吉草酸ジフルコルトロン
Ⅱ群 ベリーストロング(かなり強力)テクスメテン吉草酸ジフルコルトロン
Ⅱ群 ベリーストロング(かなり強力)トプシムフルオシノニド
Ⅱ群 ベリーストロング(かなり強力)シマロンフルオシノニド
Ⅱ群 ベリーストロング(かなり強力)ビスダームアムシノニド
Ⅱ群 ベリーストロング(かなり強力)パンデル酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン
Ⅱ群 ベリーストロング(かなり強力)フルメタフランカルボン酸モメタゾン
Ⅱ群 ベリーストロング(かなり強力)アンテベート酪酸プロピオン酸ベタメタゾン
Ⅲ群 ストロング(強力)メサデルムプロピオン酸デキサメタゾン
Ⅲ群 ストロング(強力)ボアラ吉草酸デキサメタゾン
Ⅲ群 ストロング(強力)ザルックス吉草酸デキサメタゾン
Ⅲ群 ストロング(強力)リンデロン‐V、リンデロン‐VG吉草酸ベタメタゾン
Ⅲ群 ストロング(強力)ベトネベート、ベトネベートN吉草酸ベタメタゾン
Ⅲ群 ストロング(強力)プロパデルムベクロメタゾンプロピオン酸エステル
Ⅲ群 ストロング(強力)フルコート、フルコートFフルオシノロンアセトニド
Ⅲ群 ストロング(強力)エクラーデプロドンプロピオン酸エステル
Ⅳ群 ミディアム(中程度)リドメックス吉草酸酢酸プレドニゾロン
Ⅳ群 ミディアム(中程度)アルメタプロピオン酸アルクロメタゾン
Ⅳ群 ミディアム(中程度)ケナログトリアムシノロンアセトニド
Ⅳ群 ミディアム(中程度)レダコートトリアムシノロンアセトニド
Ⅳ群 ミディアム(中程度)ロコイド酪酸ヒドロコルチゾン
Ⅳ群 ミディアム(中程度)キンダベート酪酸クロベタゾン
Ⅳ群 ミディアム(中程度)グリメサゾンデキサメタゾン・脱脂大豆乾留タール
Ⅳ群 ミディアム(中程度)テストーゲンフルメタゾンピバル酸エステル
Ⅳ群 ミディアム(中程度)オイラゾンデキサメタゾン
Ⅴ群 ウィーク(弱い)オイラックスH酢酸デキサメタゾン
Ⅴ群 ウィーク(弱い)プレドニン酢酸プレドニゾロン
Ⅴ群 ウィーク(弱い)テラ・コートリルヒドロコルチゾン・クロタミトン
Ⅴ群 ウィーク(弱い)エキザルベヒドロコルチゾン・混合死菌製剤

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は慢性に経過する皮膚の湿疹病変で、悪くなったり良くなったりを繰り返す、かゆみのある湿疹を主病変とする疾患です。
アトピー性皮膚炎の多くは乳児期に発症し、悪化や寛解を繰り返しながら長期間持続しますが、成長とともに軽快傾向を示します。
その症状から患者さんは強い苦痛を覚え、QOLは著しく損なわれます。

アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎の「皮膚の炎症」、「皮膚の乾燥」、「かゆみ」などの症状を抑えるために、それぞれ適切な薬物療法を行います。

①炎症に対する外用療法
ステロイド外用薬:皮膚の炎症に対してはステロイド外用療法を主として行う。
免疫抑制剤のタクロリムス外用薬:特に顔面・頸部の皮疹に対して有用である。本剤の使用は、アトピー性皮膚炎の治療法に精通している医師のもとで行う。
非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)外用薬:抗炎症作用は極めて弱く、また接触皮膚炎を生じることがまれではないため、その適応範囲は狭い。

②皮膚の生理学的異常に対する外用療法・スキンケア
保湿剤・保護剤:水分保持およびバリア機能の低下を補完し、炎症の再燃を予防する目的で、保湿剤・保護剤によるスキンケアを行う。

③かゆみに対する全身療法
抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬:かゆいところを掻破することで皮膚炎を悪化させ、さらにかゆみが増すという悪循環がアトピー性皮膚炎の重大な悪化因子となるため、かゆみに対して補助療法として併用する。

ステロイド外用薬

ステロイド外用薬は、皮膚の炎症を鎮静させる目的で使用します。
臨床効果の強い順にⅠ~Ⅴ群の5段階に分類されており、効果の高さと局所性の副作用の起こりやすさは一般的には並行することから、必要以上に強いステロイド外用薬を選択することなく、重症度に見合った薬剤を適切に選択することが重要です。

タクロリムス外用薬

免疫抑制剤のタクロリムス外用薬は、ステロイド外用薬とは異なる機序でTリンパ球の機能を抑制し、炎症を鎮静します。
タクロリムス外用薬は、ステロイド外用薬では治療が困難であったアトピー性皮膚炎に対しても高い有効性が期待されますが、その使用は「アトピー性皮膚炎におけるタクロリムス軟膏0.1%および0.03%の使用ガイダンス」に従い慎重に行います。

タクロリムス外用薬の薬効は、臨床試験の結果から下記の強さに相当すると考えられます。そのため、症状の改善が認められない場合は漫然と使用せず、強力な薬効を必要とする高度の皮疹に対しては、それに応じたステロイド外用薬の使用をまず考慮します。
●0.1%軟膏(16歳以上):ストロングクラスのステロイド外用薬と同等
●0.03%軟膏(2歳以上16歳未満):マイルド~ストロングクラスの中間

保湿剤・保護剤

低下している皮膚の保湿性を補うためには、保湿性の高い親水性軟膏(水中油型、o/w型)や吸水性軟膏(油中水型、w/o型)を外用します。
また、傷害された皮膚のバリア機能を補充・補強または代償するためには、皮膚に対して保護作用がある油脂性軟膏を外用します。

【保湿を主としたもの】
●尿素含有製剤:角質内の水分保持作用、角質の融解作用があるため、乾燥や角質肥厚に対して使用する。亀裂部へは刺激となることがある。
●ヘパリン類似物質含有製剤:角質内の水分保持能が高く、環境の湿度の影響を比較的受けにくい。

【保護を主としたもの】
●ワセリン:作用時間が長く、刺激や感作性がない
●亜鉛華軟膏・亜鉛華単軟膏:局所の収斂作用、保護作用および軽度の防腐作用を持つ
●アズレン軟膏:抗炎症作用、創傷治癒促進作用などを持つ

抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬

アトピー性皮膚炎は自覚症状としてかゆみを伴うことが特徴であり、その苦痛の軽減とかゆみに対する掻破による悪化を予防する目的で、抗ヒスタミン作用を持つ薬剤を使用します。
これらの内服薬は外用療法の補助療法としての効果を期待するものであり、単独で十分な治療を行うことはできません。

アトピー性皮膚炎の付加的治療

【紫外線療法】
紫外線は皮膚に浸潤しているT細胞にアポトーシスを引き起こすほか、抗原提示細胞であるランゲルハンス細胞の機能を抑制し、また、間接的にサイトカインの接着分子の影響を及ぼし、炎症を抑える。
紫外線療法には数種の方法があり、専門医の監視下で行われる。

【漢方薬】
十味敗毒湯、消風散、柴胡清肝湯、補中益気湯などの有用性が報告されている。

【n-3系多価不飽和脂肪酸】
n-3系多価不飽和脂肪酸を摂取すると、白血球からの炎症性化学伝達物質やサイトカインなどの産生が抑制されるといわれている。

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