2018年10月23日更新.3,351記事.5,706,842文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

ニキビの勉強まとめ

スポンサーリンク


分類商品名一般名
抗菌薬(リンコマイシン系)ダラシンTクリンダマイシンリン酸エステル
抗菌薬(ニューキノロン系)アクアチムナジフロキサシン
抗菌薬(キノロン系)ゼビアックスオゼノキサシン
レチノイドディフェリンアダパレン
抗菌薬ベピオゲル過酸化ベンゾイル
レチノイド+抗菌薬エピデュオアダパレン+過酸化ベンゾイル
抗菌薬合剤デュアッククリンダマイシンリン酸エステル+過酸化ベンゾイル

痤瘡

尋常性痤瘡(いわゆるニキビ)は、脂腺性毛包を中心とした慢性炎症性皮膚疾患です。
発症には、脂質代謝異常や角化異常、痤瘡桿菌(P.acnes)の増殖などが複雑に関与するといわれており、皮脂の分泌が多い顔面や胸背部に好発します。

一般に、痤瘡は面皰(コメド)を初期症状として、炎症を伴う紅色丘疹、膿疱へと進展し、重症例では嚢腫・硬結を形成することがあります。
また、軽快後も紅斑や瘢痕(皮膚の陥凹、隆起、色素沈着など)が残る場合があります。

【面皰】毛孔周囲の角化異常や皮脂分泌の亢進により毛包内に皮脂が貯留し、P.acnes が繁殖しやすくなった状態。外観は白、または黒いニキビとなる。
【紅色丘疹】皮脂分泌やP.acnes の繁殖が更に進み、炎症が生じた状態。外観は赤いニキビとなる。
【膿疱】毛包が化膿した状態。毛包壁が拡大・破壊され、炎症が拡大する。外観は黄色いニキビとなる(膿疱性痤瘡)。
【嚢腫・硬結】毛包壁の拡大や、周囲との反応が更に進行した状態。線維化による硬結を生じることもある。外観は紫のニキビとなる。

白いニキビと黒いニキビ

尋常性痤瘡の早期には毛孔の閉鎖した閉鎖面皰(白いニキビ)が形成されますが、皮脂の増加に伴い毛孔が拡大すると皮脂が露出し、これが酸化されることで開放面皰(黒いニキビ)が形成されます。

大人のニキビ

ニキビは思春期に好発しますが、成人にも認められ「思春期後痤瘡」と呼ばれます。思春期後痤瘡は、女性に多く、思春期に比べると乾燥肌の患者が多い傾向にあります。また、思春期後痤瘡は多嚢胞性卵巣症候群*などの疾患に起因していることもあり、このような疾患が疑われる場合には医療機関の受診が勧められます。

ニキビの治療

尋常性痤瘡の治療は、痤瘡の改善と瘢痕の防止・改善を目的に行います。「過剰な皮脂の除去」「炎症の抑制」「P.acnesの除菌」を図ることを基本とし、スキンケアをベースに病期や重症度などに応じて治療法を選択します。

アダパレン

・合成レチノイド(ビタミンA誘導体)であり、毛包上皮の角化を正常化することで面皰を改善する。また、直接的な抗炎症作用も期待される。
・効果発現はやや遅いとされるが、長期投与により再発の防止が期待される。
・痒み、紅斑、乾燥、落屑などの副作用があらわれることがある(多くは開始後2週間以内に発現し、次第に軽快する)。使用に際しては保湿剤を併用するとよい。
・顔面以外の部位には使用しない。
・妊婦・妊娠の可能性のある者には禁忌である。

BPO(過酸化ベンゾイル)

・強い酸化作用があり、フリーラジカルを発生させ殺菌作用を示す。
・角質剥離作用があり、面皰にも有効とされる。
・長期投与により、再発の防止が期待される。長期投与による耐性菌の報告はない(なお、CLDM含有製剤は最小限の期間の適用にとどめ、12週間を超えない)。
・刺激感、紅斑、落屑、乾燥などの副作用があらわれることがある(アダパレンの併用で刺激感が増強されやすい)

抗菌薬

・化膿性炎症を伴う痤瘡に適用される。
・耐性菌の出現を防ぐため、疾病の治療上最小限の期間の適用にとどめる(4週間で効果が認められない場合や、炎症性皮疹が消失した場合には中止する)。

イオウ製剤

・角質剥離作用や脱脂作用が期待される。
・乾燥しやすくなるので、皮疹部のみに使用し、保湿剤を併用するとよい。
・朝は上清液、晩は混濁液を用いる。

尋常性痤瘡治療ガイドライン2017

スポンサーリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう
follow us in feedly

最新の記事

人気の記事

最近のコメント

検索

スポンサーリンク

リンク

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

タグ

検査値 調剤関連資料