2018年10月18日更新.3,351記事.5,700,538文字.

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NSAIDsは肝臓にやさしい?

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NSAIDsと肝機能障害

アセトアミノフェンによる肝機能障害は有名な副作用だ。
肝機能の低下した患者にカロナールが処方されていたりすると、「大丈夫だろうか?」と不安になる。

ではそのような患者に、NSAIDsを提案することは良い代替案なのだろうか?
ロキソニンやセレコックスの禁忌にも「重篤な肝障害のある患者」があり、代替薬としてよいものとは思えないが、どうだろう?

薬物性肝障害の発生機序は様々である。

重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬物性肝障害

薬物性肝障害は「中毒性」と「特異体質性」に分類され、前者は薬物自体 またはその代謝産物が肝毒性を持ち、用量依存性である。
後者は現在ではさらに「アレルギー性特異体質」によるものと「代謝性特異体質」によるものに分類され、薬物性肝障害の多くはこれに属する。

アスピリンは中毒性の肝障害。
アセトアミノフェンも中毒性の肝障害。
ジクロフェナクは代謝性特異体質による肝障害。
スリンダクやロキソプロフェンはアレルギー性の肝障害。
と、説明されている。
セレコックスもロキソプロフェン同様、アレルギー性の肝障害といわれている。

中毒性の副作用であれば、長期投与により肝機能が悪化していく可能性が高い。
アレルギー性の副作用であれば、投与初期に肝機能の悪化がみられなければ、長期投与が可能である。
つまり、アセトアミノフェンを長期投与するよりも、ロキソニンやセレコックスを長期投与したほうが、肝臓にはやさしいという結果になることが多い。
肝臓には。
しかし腎臓にはNSAIDsは負担をかける。

じゃあ腎機能低下患者にはアセトアミノフェンで、と思ったらカロナールの禁忌にも「重篤な腎障害のある患者」とある。
しかし、NSAIDsよりはマシと考えられるので、カロナールでFA。
NSAIDsによる急性腎障害は、腎血管拡張性のプロスタグランジン産生抑制による腎血流量の低下と腎糸球体濾過量(GFR)の急激な低下に起因するとされる。

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