2018年8月19日更新.3,305記事.5,462,817文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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処方箋の1日量から1回量への変更はいつから?

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1日量から1回量に

今現在の処方せんの記載様式は、

ベイスンOD錠0.2 3錠
1日3回 毎食直前 28日分
ブロプレス錠8 1錠
1日1回 朝食後 28日分

という形が多いですが、

ベイスンOD錠0.2 1回量として1錠
1日3回 毎食直前 28日分
ブロプレス錠8 1回量として1錠
1日1回 朝食後 28日分

このように処方せんの記載を変えるという案が検討されています。

医師法施行規則第21条には以下のように書かれている。

医師は、患者に交付する処方せんに、患者の氏名、年齢、薬名、分量、用法、 用量、発行の年月日、使用期間及び病院若しくは診療所の名称及び所在地又は 医師の住所を記載し、記名押印又は署名しなければならない。

分量と用量の違いがあいまい。

診療報酬請求書等の記載要領の「調剤報酬明細書の記載要領」には以下のように書かれている。

(21) 「処方」欄について
ア 所定単位(内服薬(浸煎薬及び湯薬を除く。以下同じ。)にあっては1剤1日分、湯薬にあ っては内服薬に準じ1調剤ごとに1日分、内服用滴剤、屯服薬、浸煎薬、注射薬及び外用薬に あっては1調剤分)ごとに調剤した医薬品名、用量(内服薬及び湯薬については、1日用量、 内服用滴剤、注射薬及び外用薬(ただし、湿布薬を除く。)については、投薬全量、屯服薬については1回用量及び投薬全量)、剤形及び用法(注射薬及び外用薬については、省略して差 し支えない。)を記載し、次の行との間を線で区切ること。

レセプト上は、内服薬については1日量と書かれている。

しかし「処方せんの記載上の注意事項」には以下のように書かれている。

(3) 用法及び用量は、1回当たりの服用(使用)量、1日当たり服用(使用)回数及び服用(使 用)時点(毎食後、毎食前、就寝前、疼痛時、○○時間毎等)、投与日数(回数)並びに服用 (使用)に際しての留意事項等を記載すること。特に湿布薬については、1回当たりの使用量及 び1日当たりの使用回数 、又は投与日数を必ず記載すること。

1回当たりの服用量の記載が義務付けられている。

1日量と1回量の併記が義務付けられているにも関わらず、実際に処方箋に併記している医療機関は14.5%にとどまることが2016年の中間報告でわかった。
「実施する期限が決められていなかった為」「システム変更に伴う費用がかかる為」「院内に混乱を招く為」「周りの病院も行っていない為」などの理由が多かったようだ。

欧米が1回量記載なので、日本もグローバルスタンダードでということのようです。
日本での調剤は、箱から錠剤を出して、錠数を数えて患者さんに渡しますが、欧米では箱や瓶のまま渡すそうです。そのため数え間違いがありません。
日本での調剤形態がこのままで、処方せんだけグローバルスタンダードにされると、間違いが増えます。
今までは「1日量×日数」で計算していたものが、今後は「1回量×1日の使用回数×日数」となり、計算が増えるためです。
果たしていつから変更になるのだろうか?変えなくても良いんじゃないかな。

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