2018年12月11日更新.3,340記事.5,763,436文字.

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ミカルディスは腎臓にやさしい?

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ミカルディスと腎排泄

ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)やACE阻害薬などのRA系抑制薬は、腎保護作用があり、基本的にどの薬剤も腎臓にはやさしい。

そのARBの中でも特に、ミカルディスは胆汁排泄型のARBとして有名だ。
ミカルディスの薬効分類名も「胆汁排泄型持続性AT1受容体ブロッカー」となっており、特徴的である。

ちなみに他のARBの薬効分類名は、
ディオバン:選択的AT1受容体ブロッカー
ブロプレス:持続性アンジオテンシンII受容体拮抗剤
アジルバ:持続性AT1レセプターブロッカー
アバプロ/イルベタン:長時間作用型ARB
ニューロタン:A-IIアンタゴニスト
オルメテック:高親和性AT1レセプターブロッカー
微妙にニュアンスは違えど同じような意味。

各薬剤の排泄経路と排泄率は以下のようになっている。
ニューロタン 糞65% 尿35%
オルメテック 糞65% 尿35%
ディオバン 糞80% 尿20%
ブロプレス 糞67% 尿33%
ミカルディス 糞98% 尿2%
アバプロ/イルベタン 糞80% 尿20%
アジルバ 糞64% 尿26%

基本的にはどの薬剤も肝代謝の割合が多い。

透析患者(重篤な腎機能障害のある患者)に対しての注意書きの程度は、ミカルディスも含めていずれも慎重投与となっており、差はない。

ミカルディスの腎機能に対するメリットよりも、肝機能に対するデメリットのほうが気になる。
ミカルディスの「用法・用量に関連する使用上の注意」には、

肝障害のある患者に投与する場合、最大投与量は1日1回40mgとする。

と、明確に用量制限に対する記載があり、ミカルディスを肝機能障害患者に投与する際は注意を要する。

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