2018年4月6日金曜更新.3,274記事.5,254,808文字.

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ユーロジンは緑内障に使える?

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睡眠薬と緑内障

抗コリン作用を持つ薬は、房水の排出がスムーズにいかず緑内障を悪化させる可能性がある。

そのため、抗コリン作用をもつベンゾジアゼピン系の薬、睡眠薬、抗不安薬などは緑内障患者への使用に注意が必要である。

以下はベンゾジアゼピン以外も含めて、睡眠薬、抗不安薬の緑内障に対する禁忌の記載を調べたもの。

医薬品名薬効分類持続時間禁忌(緑内障)
セディール抗不安薬(セロトニン1A部分作動薬)なし
ラボナ睡眠薬(バルビツール酸系)なし
イソミタール睡眠薬(バルビツール酸系)なし
コレミナール抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)短時間型急性狭隅角緑内障のある患者〔眼圧上昇により症状を悪化させるおそれがある。〕
リーゼ抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)短時間型急性狭隅角緑内障の患者〔抗コリン作用により,症状を悪化させるおそれがある.〕
デパス抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)短時間型急性狭隅角緑内障の患者〔抗コリン作用により,症状を悪化させるおそれがある.〕
セニラン/レキソタン抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)中間型急性狭隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
ソラナックス/コンスタン抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)中間型急性狭隅角緑内障のある患者[弱い抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある。]
ワイパックス抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)中間型急性狭隅角緑内障のある患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある。
コントール/バランス抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)長時間型急性狭隅角緑内障のある患者[本剤の弱い抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある。]
メイラックス抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)長時間型急性狭隅角緑内障のある患者[眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある。]
レスミット抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)長時間型急性狭隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
メレックス抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)長時間型急性狭隅角緑内障のある患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
エリスパン抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)長時間型急性狭隅角緑内障の患者〔抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある。〕
セレナール抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)長時間型急性狭隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
セパゾン抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)長時間型急性狭隅角緑内障のある患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
メンドン抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)長時間型急性狭隅角緑内障のある患者〔本剤の抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状が悪化するおそれがある.〕
セルシン/ホリゾン抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)長時間型急性狭隅角緑内障のある患者[本剤の弱い抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある。]
レスタス抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)長時間型急性狭隅角緑内障のある患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある]
リボトリール/ランドセン抗てんかん薬(ベンゾジアゼピン系)急性狭隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
エリミン睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)中間型急性閉塞隅角緑内障のある患者〔抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある。〕
ダルメート/ベノジール睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)長時間型急性狭隅角緑内障の患者〔眼圧を上昇させるおそれがある。〕
ドラール睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)長時間型急性閉塞隅角緑内障のある患者〔眼圧を上昇させるおそれがある.〕
ハルシオン睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)超短時間型急性狭隅角緑内障のある患者
ユーロジン睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)中間型なし
レンドルミン睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)短時間型急性狭隅角緑内障のある患者[眼内圧を上昇させるおそれがある。]
ロヒプノール/サイレース睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)中間型急性狭隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
ロラメット/エバミール睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)短時間型急性狭隅角緑内障のある患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状が悪化するおそれがある.]
ベンザリン/ネルボン睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)中間型急性狭隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
リスミー睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)短時間型急性狭隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
マイスリー睡眠薬(非ベンゾジアゼピン系)超短時間型急性狭隅角緑内障の患者[眼圧が上昇し、症状を悪化させるおそれがある。]
アモバン睡眠薬(非ベンゾジアゼピン系)超短時間型急性狭隅角緑内障の患者[眼圧が上昇し、症状を悪化させるおそれがある。]
ルネスタ睡眠薬(非ベンゾジアゼピン系)超短時間型急性狭隅角緑内障の患者〔眼圧が上昇し、症状を悪化させるおそれがある。〕
ロゼレム睡眠薬(メラトニン受容体作動薬)なし
ベルソムラ睡眠薬(オレキシン受容体拮抗薬)なし

ベンゾジアゼピン系の薬が緑内障に禁忌とは言っても、「急性狭隅角緑内障」なので、通常の緑内障ではなく、手術を要するような緑内障である。
そのため、緑内障の目薬を使っているからといって、すぐに使用禁止というわけではないが、眼圧に影響を及ぼす可能性もあるので、眼科医に併用薬を伝えることは必要だろう。

上記の薬のうち、ベンゾジアゼピン系以外の薬が急性狭隅角緑内障に禁忌となっていないのは理解できるが、唯一ユーロジンのみがベンゾジアゼピン系で緑内障に禁忌の記載が無いのを疑問に感じる。

ユーロジンは抗コリン作用が少ないため、緑内障に禁忌となっていないようだ。
緑内障患者にはユーロジンを処方するのが良いかも知れない。

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