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リムパーザの無償提供?
公開. 投稿者:癌/抗癌剤.この記事は約1分12秒で読めます.
1,154 ビュー. カテゴリ:リムパーザ
リムパーザ(オラパリブ)という卵巣がんの薬が新薬として承認された。
適応症は「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法」。
ファーストインクラス(画期的新薬)のポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害薬。
DNA損傷応答(DDR)経路に異常をきたしたがん細胞に特異的に作用し、細胞死を誘導するとされる。
製造販売元のアストラゼネカは、治療選択肢が極めて限られている再発卵巣がん患者の緊急の要望に応え、厚労省の「保険外併用療養費制度」のもとで、薬価収載前日まで無償提供を実施するという。
治験実施施設等の限定された施設で、準備が整った時点から開始するとしている。
無料で配るというのか。
ビバ、アストラゼネカ。
承認から薬価収載までの2~3か月の薬代を負担するのは、大きい。
しかし、意味がわからない。
このような無償提供は例外的なものなのか、初めて聞いたのでわからない。
アストラゼネカは以前にも「ファセンラ皮下注」という喘息の薬で同じような無償提供を行ったようだ。
他のメーカーで同じような無償提供を行ったことがあるのかどうかは不明。
倫理的な観点、社会的な要請から、と言われれば聞こえはいいが、企業イメージとか、医師とのパイプとか、企業側のメリットは計り知れない。
「保険外併用療養費制度」がイマイチよくわからないので、例えとしては全く違うかも知れないが、ジェネリックが数社から出る場合に、「東和薬品のジェネリックは薬価収載前に無償提供します」とか言い出したら、有利な展開になるだろう。
接待とか販促品とかと同じ類のものとも思えなくもない。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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