2018年1月21日日曜更新.3,284記事.5,258,188文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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「だるい」は副作用か?

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倦怠感

患者さんから、「最近だるい、疲れる」という訴えを聞くことがある。

一応、薬の副作用の可能性も考えるが、糖尿病や心不全、うつ病、貧血などさまざまな病気が原因とも考えられるので、
最終的には「先生に相談してください」としか言えない。

最近になって飲み始めた薬があって、一旦中止しても差し支えないと考えられれば、
「一度中止して医師に相談を」とも言える。

恐らく、「だるい」という訴えだけでは、医師としても薬が原因かどうかは判断がつきかねると思うが、血液検査で異常が無かったとしても、患者の訴えの程度によっては中止という判断もあるだろう。

「重篤副作用疾患別対応マニュアル」に載っている副作用の症状で、「疲れ」「だるさ」「倦怠感」といった症状が表れる副作用には以下のようなものがある。

副作用症状
再生不良性貧血「あおあざができやすい」、「歯ぐきや鼻の粘膜からの出血」、「発熱」、「のどの痛み」、「皮膚や粘膜があおじろくみえる」、「疲労感」、「どうき」、「息切れ」、「気分が悪くなりくらっとする」、「血尿」
薬剤性貧血「顔色が悪い」、「疲れやすい」、「だるい」、「頭が重い」、「どうき」、「息切れ」
薬物性肝障害倦怠感」、「食欲不振」、「発熱」、「黄疸」、「発疹」、「吐き気・おう吐」、「かゆみ」など
急性汎発性発疹性膿疱症「高熱(38℃以上)」、「皮ふの広い範囲が赤くなる」、「赤くなった皮ふ上に小さな白いブツブツ(小膿疱)が出る」、「全身がだるい」、「食欲がない」などがみられ、その症状が持続したり、急激に悪くなったりする。
横紋筋融解症「手足・肩・腰・その他の筋肉が痛む」、「手足がしびれる」、「手足に力がはいらない」、「こわばる」、「全身がだるい」、「尿の色が赤褐色になる」
偽アルドステロン症手足のだるさ」、「しびれ」、「つっぱり感」、「こわばり」がみられ、これらに加えて、「力が抜ける感じ」、「こむら返り」、「筋肉痛」が現れて、だんだんきつくなる
甲状腺機能低下症「前頸部の腫れ」、「元気がない」、「疲れやすい」、「まぶたが腫れぼったい」、「寒がり」、「体重増加」、「動作がおそい」、「いつも眠たい」、「物覚えが悪い」、「便秘」、「かすれ声」
ネフローゼ症候群「足がむくむ」、「尿量が少なくなる」、「体がだるい」、「排尿時の尿の泡立ちが強い」、「息苦しい」、「尿が赤い」
うっ血性心不全「動くと息が苦しい」、「疲れやすい」、「足がむくむ」、「急に体重が増えた」、「咳とピンク色の痰」
甲状腺中毒症「動悸(胸がドキドキする)」、「頻脈(脈が速くなる)」、「手指のふるえ」、「食欲があるのに体重が減少する」、「汗が多い・暑がり」、「全身倦怠感(体がだるい)」、「疲労感(疲れやすい)」、「神経質で気分がイライラする」、「微熱」
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)「発熱」、「倦怠感」、「脱力感」、「悪心」、「食欲不振」、「あおあざができる」、「鼻や歯ぐきからの出血」、「尿量の減少」、「皮膚や白目が黄色くなる」、「軽度の頭痛、めまい、けいれん、突然自分のいる場所や名前がわからなくなる、うとうとするなどの症状が短時間におこる」などの症状
薬剤性過敏症症候群「皮ふの広い範囲が赤くなる」、「高熱(38℃以上)」、「のどの痛み」、「全身がだるい」、「食欲が出ない」、「リンパ節がはれる」などがみられ、その症状が持続したり、急激に悪くなったりする

これら重篤な副作用の初期症状の可能性があれば、即刻中止し、医師の診察を受けるべきである。

でも、「だるい」という訴えをしてくる患者は大体、高齢の世間話好きのおばあちゃんで、「たぶん、年のせい」と推測できたとしても、口が裂けてもそんなことは言わないように。
「季節の変わり目は、気温差で疲れやすいですね」などの逃げ口上で、その場をやり過ごす。

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