2017年12月21日更新.記事数:3,207件.4,879,175文字.

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腸は第二の脳?

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脳腸相関

脳腸相関とは、脳と腸の密接な関係のことを指し、ストレスによって生じる消化器症状(脳→腸)と、消化器症状によって情動への影響が生じる(腸→脳)現象である。

ストレスがかかると脳からの遠心性神経により消化管運動異常などが惹起される。
また、内臓知覚過敏などによる痛みは求心性神経により脳へ伝わる。
これがいわゆる脳腸相関であり、その伝達にセロトニンが重要な役割を果たしていることが明らかとなっている。

IBSでは脳腸相関の悪循環により便通異常および消化器症状が発症・悪化すると考えられている。

セロトニン

セロトニンは神経伝達物質であり、強力な平滑筋収縮作用がおもな役割ですが、精神・神経機能にも広く関与しています。
神経系では神経細胞体、樹状突起、軸索終末に存在し、シナプス部における取り込み機構が存在します。

うつ病の薬でSSRIとかSNRIという分類の薬があります。
SSRIは選択的セロトニン再取り込み阻害薬、SNRIはセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬のことで、セロトニンの濃度を増加させます。
うつ病の薬以外にもセロトニンに働く薬は多いのですが、様々な働きがあるので説明が難しいです。

セロトニンの働き

うつ病の原因とも言われているセロトニンなので、脳の中に存在します。
しかし、脳の中に存在するセロトニンは体中のセロトニンの2%程度しかありません。
体の中にあるセロトニンのほとんどは腸の粘膜に存在するらしいのです。

これが「腸は第二の脳」とも呼ばれる由縁であり、ストレスを感じるとお腹にくるのにも納得がいきます。
セロトニンがうつ病の原因と言われてますが、それは仮説に過ぎません。なので、セロトニンの脳の中での働きもイマイチはっきりしていないというのが現状のようです。

セロトニンは感情にブレーキをかける役割があり、不安や焦りなどの感情が行き過ぎるのを抑えます。
セロトニンは血管を収縮させる働きがあります。セロトニンが不足すると血管が拡張して頭痛を引き起こします。
セロトニンは腸を動かす働きがあります。ストレスなどで過剰に分泌されると下痢を引き起こします。
などなど。

ちなみにセロトニンはトリプトファンというアミノ酸から体内で合成されます。
トリプトファンは多くの食品に含まれており、日本人の主食であるお米にも含まれているので、食品からのセロトニン不足を心配する必要はありません。

参考書籍:調剤と情報2009.7

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