更新日:2017年11月30日.全記事数:3,190件.

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透析患者に使えるC型肝炎治療薬は?


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透析患者と抗HCV薬

新しい抗HCV薬であるマヴィレットは透析患者にも使えるという触れ込みでプロモーションされている。

各抗HCV薬の「禁忌」又は「使用上の注意」の腎機能に関する部分を抜き出すと、
■エレルサ:なし
■グラジナ:なし
■コペガス、レベトール:禁忌→慢性腎不全又はクレアチニンクリアランスが50mL/分以下の腎機能障害のある患者[本剤の血中濃度が上昇し、重大な副作用が生じることがある。]
■ジメンシー:慎重投与→クレアチニンクリアランス50mL/min未満の腎機能障害患者[血液透析を行っていない場合,アスナプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある。]
■ダクルインザ:なし
■スンベプラ:慎重投与→重度の腎機能障害患者[血液透析を行っていない場合,本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。]
■ソバルディ:禁忌→重度の腎機能障害(eGFR<30mL/分/1.73m2)又は透析を必要とする腎不全の患者
■ハーボニー:禁忌→重度の腎機能障害(eGFR<30mL/分/1.73m2)又は透析を必要とする腎不全の患者
■ヴィキラックス:使用上の注意→本剤投与前及び投与開始後は定期的に腎機能検査(血清クレアチニン,BUN等)を行うこと.特に,腎機能が低下している患者,Ca拮抗剤を併用している患者では,急激に腎機能が悪化することがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
■マヴィレット:なし

マヴィレットは透析患者に使える。
エレルサ/グラジナも透析患者に使える。
ダクルインザ/スンベプラも透析患者に使える。逆に透析を行っていない腎機能障害患者では、スンベプラの血中濃度が上昇する恐れがある。

マヴィレットだけが特別透析患者に使えるというわけではないが、いろんな点で使いやすい薬であることは間違いない。

マヴィレットの添付文書の「過量投与」の記載には、

本剤に特定の解毒薬はない.過量投与の場合は,副作用の徴候や症状を注意深く観察し,適切な対症療法を行うこと.グレカプレビル及びピブレンタスビルは血液透析ではほとんど除去されない.

とある。
血液をろ過する透析で除去されてしまう薬が多いが、マヴィレットは除去されない。
それはそれで過量投与時にはやっかいだが、透析患者にも使えるという点ではメリット。

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