更新日:2017年11月20日.全記事数:3,190件.

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ボルタレンテープ1%よりも2%のほうが効く?


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ボルタレンテープのジェネリックは2%?

ボルタレンテープ30mgの1枚(10cm×14cm)の重量は3g/140cm2です。
つまり膏体量3g中に成分量30mgを含む。
濃度は1%となります。
ボルタレンゲル1%と同じ濃度です。

多くのジェネリックは先発品と同じ濃度になっていますが、ジクロフェナクナトリウムテープ30mg「ユートク」と「テイコク」はボルタレンテープと濃度が違います。
ジクロフェナクナトリウムテープ30mg「ユートク」と「テイコク」の1枚(10cm×14cm)の重量は1.5g/140cm2です。
ボルタレンテープの半分の重量です。
そのため、膏体量1.5g中に成分量30mgとなるため、濃度は2%となります。

しかし、生物学的には同等らしいです。
どういうことでしょうか?

この濃度の違いによって、ジクロフェナクナトリウムテープ「ユートク」と「テイコク」は劇薬に指定されていますが、ボルタレンテープは劇薬ではありません。でしたが、その後劇薬指定は解除されたようです。

劇薬指定解除に伴う表示変更のご案内

このような商品はOTCにもあります。
フェイタスZジクサスは、膏体100g中にジクロフェナクナトリウムを2.0g含有しており、濃度は2%。
パッケージには「2%」と大きく書かれており、あたかもボルタレンテープの2倍効くような誤解を与えます。

その誤解に対して、グラクソのサイトには以下のような説明が書かれている。

くすりの効果は濃度ではなく、有効成分量がポイント!
濃度はテープのベースとなる基剤(膏体)の量に対する有効成分量の比で計算されるため、いずれかの量が変われば、濃度も変化します。
同じテープサイズなら、1枚あたりの有効成分量を基準に選びましょう。

ボルタレン®EXテープ/テープL(大判):グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社

わかったようで、わからない。

外用剤の効果は濃度に比例しないということか。
では、プロトピック軟膏0.1%はプロトピック軟膏0.03%よりも効くということではないということか?
リアップ1%よりもリアップ5%のほうが効くんじゃないのか?

それとも、濃度が薄くても厚く塗れば効果が出るということか?
しかし、ステロイド軟膏などでは、薄くのばして塗るように指導する。厚く塗っても効果は変わらないと指導される。
塗り薬と貼り薬でも効果はまた違うのだろうか。

ロキソニンテープ100mgとロキソニンパップ100mgを比べても、
ロキソニンテープ100mgは膏体量2g中成分量100mgなので、5%。
ロキソニンパップ100mgは膏体量10g中成分量100mgなので、1%。
しかし、ロキソニンテープの添付文書には、

健康成人男子の背部に、本剤及びロキソニンパップ100mgを貼付したとき、両剤の角層中ロキソプロフェン量は同等であった。

と書かれており、効果は同等とみることができる。

海外では湿布薬はほとんど使われていないようですし、効果を比較したり証明したりするのは難しいのだろう。

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コメント

  1. コメントありがとうございます。

    なるほどです。が、その理屈で言えば、モーラステープ20mgよりもモーラステープL40mgは2倍効くという説明でよいのでしょうか?

    yakuzaic:2017/11/20

  2. 湿布はそこにある基剤がすべて体に吸収されたと考えるので基剤の量が同じなら同等。。
    軟膏の場合は、プロトピック0.1%を3g塗るとしたら、0.03%を10g塗るのと効果は同じということだと思います。

    A:2017/11/20

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