更新日:2017年10月31日.全記事数:3,169件.

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抜歯時にビスホスホネートを中止しなくていい?


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抜歯とビスホスホネートと顎骨壊死

常識は刻一刻と変わり続けるものです。
「抜歯時でもビスホスホネート製剤は続ける」というのが2017年現在の常識のようです。

抜歯時など歯科治療時に、ビスホスホネート系骨粗鬆症治療薬を飲んでいると、顎骨壊死のリスクが高まるので、「抜歯時にはビスホスホネートは休薬する」というのが、2012年~2016年ころの常識でした。
2012年に発表された、ビスフォスフォネート関連顎骨壊死検討委員会による「ビスフォスフォネート関連顎骨壊死に対するポジションペーパー」の中で休薬が推奨されていたためです。
しかし、2016年に発表された、顎骨壊死検討委員会による「骨吸収抑制薬関連顎骨壊死の病態と管理: 顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2016」では、抜歯前にビスホスホネートを中止しても、顎骨壊死の発症予防にはつながらないと書かれており、休薬を推奨してはいない。

ビスホスホネートと顎骨壊死が無関係というわけではないが、休薬しても顎骨壊死のリスクが減るというエビデンスはなく、ビスホスホネートを中止することによる骨折などのリスク上昇も懸念されている。

抜歯が必要な患者に対して、休薬の指示をしてもらって、それから3か月後に抜歯。という流れが、歯科と整形外科の連携が必要で時間もかかるし、その間抜歯すべき歯が放置されるというのは、逆に口腔内の環境悪化につながり、BRONJを引き起こすことも考えられる。

ビスホスホネート休薬よりも口腔内の清潔を保つほうが大切です。

しかし、全ての歯科医師が「抜歯時にビスホスホネートを中止しなくてもいい」と考えているわけではないので、ビスホスホネート服用中の患者に対して、歯科医に服用薬を伝えるよう指導することは必要です。

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