2018年10月18日更新.3,351記事.5,700,538文字.

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冷所保存する塗り薬

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冷所保存すべき軟膏、冷所保存しちゃいけない軟膏

冷蔵庫に保存する薬といえば、インスリン注射や坐薬、目薬など、液体や熱で溶けるような薬を想像する。

しかし、メノエイドコンビパッチなどの貼り薬、アクトシン軟膏などの塗り薬にも冷所保存の薬があるため、これら特殊な薬の保管方法については知っておく必要がある。

ここでは冷所保存が必要な塗り薬について、挙げてみる。

医薬品名貯法
アクトシン軟膏10℃以下
ユベラ軟膏15℃以下の冷所に保存すること。開栓後は密栓し、光を避けて15℃以下で保存すること(空気又は光により経時変化して、徐々に黄色となる)。
ザーネ軟膏室温保存 開栓後は密栓し、光や高温を避けて保存すること(徐々に黄変し、含量が低下することがある)。
ベセルナクリーム凍結を避け、25℃以下で保存すること
ベピオゲル凍結を避け、25℃以下に保存すること。

また、混合調剤で予製したクリーム剤などは分離しやすいので、冷蔵庫に保管することもある。

冷所保存すべき塗り薬についてはわかります。高温で分離してしまうでしょう。
しかし、冷所保存してはいけない塗り薬、というのもあります。

医薬品名貯法
ゾビラックスクリーム室温保存(30℃以下)。ただし、冷所保存(15℃以下)しないこと。
ファルネゾンゲル開封後は冷蔵庫等の5℃以下の場所に保存すると結晶が析出することがあるので、低温の場所を避けて保存すること。
マイコスポール外用液低温(約3℃以下)で凝固するので注意すること.

ゾビラックス軟膏や、市販のヘルペシアクリーム、アクチビア軟膏では冷所保存不可とはなっていない。
寒冷地では室温が15度以下になることも多いので、注意を要する。

ヒルドイドローションは冷蔵庫で保管しちゃダメ?

ヒルドイドローションの貯法は「室温保存」とのみ記載されている。
家庭用冷蔵庫の冷蔵室は、JIS規格で「室温が15~30℃において、冷蔵室内を0~10℃の範囲で調整できること」とされているため、ヒルドイドローションを冷蔵庫で保管した場合でも、日本薬局方に定める室温(1~30℃)の範囲に入ると考えられる。
ただし、ヒルドイドローションについては、2015年に「冷蔵庫など低温の場所で保管すると成分が結晶化し、塗布時にざらつき・刺激感を感じることがある」と製造販売元のマルホが明らかにしている。
これはローション内に含まれるパラオキシ安息香酸エステルが結晶化することが原因と考えられている。
そのため、ヒルドイドローションは、冷蔵庫での保管は控えるよう指導すべきである。
なお、ヒルドイドにはクリーム、油性クリーム、ゲルもあるが、結晶析出の恐れがあるのはローションのみである。

参考書籍:日経DI2017.3

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