更新日:2017年10月18日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ブリリンタはバイアスピリンと併用しなきゃダメ?


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チカグレロル

ブリリンタ(チカグレロル)錠という抗血小板薬が2017年2月に販売されていた。
最近、新薬の動向に疎いダメ薬剤師です。

しかし、ざっと添付文書を見てみると、使いにくそうな薬だなあ、という印象。

まず併用禁忌が多い。

強いCYP3A阻害剤
 イトラコナゾール(イトリゾール)
 ボリコナゾール(ブイフェンド)
 クラリスロマイシン(クラリシッド)
 ネルフィナビル(ビラセプト)
 サキナビル(インビラーゼ)
 リトナビル(ノービア等)
 テラプレビル(テラビック)
 インジナビル(クリキシバン)
 コビシスタットを含む薬剤(スタリビルド等)

強いCYP3A誘導剤
 リファンピシン(リファジン)
 リファブチン(ミコブティン)
 カルバマゼピン(テグレトール)
 フェノバルビタール(フェノバール等)
 フェニトイン(アレビアチン等)
 セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

併用薬に気をつけろ。

用法・用量に関連する使用上の注意として、
「アスピリン(維持用量として81~100mg/日)と併用すること。」
と書かれており、バイアスピリンやバファリンとの併用が必須である点も注意が必要である。

適応症は、
・急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)
・陳旧性心筋梗塞

「陳旧性心筋梗塞」って何?
心筋梗塞の呼び方に、発症からの時間的経過を含んだ呼び名がある。
・急性心筋梗塞:発症から72時間以内のもの
・亜急性心筋梗塞:発症から72時間~1ヶ月以内のもの
・陳旧性心筋梗塞:発症から30日以上が経過したもの

ブリリンタの急性冠症候群に対する用法用量は、

通常、成人には、チカグレロルとして初回用量を180mg、2回目以降の維持用量を90mgとして、1日2回経口投与する。

ブリリンタ錠90mgが使われる。

ブリリンタの陳旧性心筋梗塞に対する用法用量は、

通常、成人には、チカグレロルとして1回60mgを1日2回経口投与する。

ブリリンタ錠60mgが使われる。

薬局に来る患者はほとんどが発症後30日を経過していると思われ、ほぼ陳旧性心筋梗塞であることを考えると、ブリリンタ錠60mgしか扱わなさそうです。
もし、90mgが処方されたとしても短期間。デッドストック確実な気がする。

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