更新日:2017年8月3日.全記事数:3,117件.

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ペースメーカーを付けて運転しても良いか?


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ペースメーカーとICDと車の運転

ペースメーカーを付けている患者で車の運転をしている患者はいる。それは問題ない。
植込み型除細動器(ICD)を付けている患者は車の運転は基本的にはできない。

ペースメーカーとICDの違いをおおざっぱに言うと、ペースメーカーは徐脈に対して使われ、ICDは心房細動など致死性の高い不整脈に使われる。
つまり、ICDを付けている患者のほうが、よりリスクの高い患者と言える。

心臓デバイス植込み後の自動車運転は道路交通法及び警察庁交通局運転免許課長通達によって規定されています。ペースメーカ(両心室ペーシング(CRT-P)を含む)植込み後の患者さんは原則許可であり、植込み後の意識消失やペーシングの不具合がなければ運転は通常通り運転が可能です(診断書の提出も必要ありません)。これに対して、植込み型除細動器(ICD)および両心室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)植込み後の患者さんは、植込みを受けた時点で自動車運転は原則禁止とされており、運転の許可および自動車運転免許の維持には日本不整脈心電学会あるいは日本心不全学会が主催するICD研修を履修した医師により記載された診断書を各都道府県公安委員会へ提出することが必要で、最終的に公安委員会が運転の可否を判断することとなります。道路交通法では、免許は6ヶ月を超えない範囲で保留または停止を判断することが定められているため、「運転を控えるべきである」と判断される場合には6ヶ月以内に再評価(臨時適性検査)の診断書を提出し、保留期間の延長を行わなければ免許は取り消しとなります。また、運転可能と判断された場合でも6ヶ月毎の再審査の診断書提出が必要とされます。ICD・CRT-D植込み後の自動車の運転制限に関して

ICDを勧められたけど、車の運転ができなくなるから拒否した、という患者がいた。

Q.医師からICD植込みを受けるように勧められました。ICDを植え込まなければ運転しても良いのですか?
A.道路交通法により「発作によって意識障害または運動障害をもたらす病気であって政令で定めるもの」は免許を与えず、または6ヶ月を越えない範囲内において免許を保留することができる、と定められております。従いまして、過去に意識消失を起こしたことがあり二次予防目的の植込みを勧められた場合には、ICDを植え込まなくても運転を控える必要があります。同様に意識消失の既往がなくてもその病状から医師により運転を控えるように指示された場合には運転できません。一方で、意識消失の既往がなく、医師から運転をしてもよいと指示されたものに対しては運転免許の制限は行われません。

結局、ICDを付けようが付けまいが、意識消失の既往があれば、何かあったときに重い責任を問われることは確実です。

意識消失の既往がなく、医師から運転を控えるように言われていなければ、「車の運転ができなくなるから」ICDを付けないという選択もあるだろう。

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