更新日:2015年10月30日.全記事数:3,118件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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小児に風邪薬を使っちゃダメ?


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PL顆粒は2歳未満に禁忌

PL顆粒はサリチルアミド、アセトアミノフェン、メチレンジサリチル酸プロメタジン、カフェインから成る総合感冒薬です。

この成分の中でプロメタジンが乳幼児突然死症候群を引き起こすとして、2歳未満には禁忌とされています。

2歳未満の乳幼児には投与しないこと。[外国で,2歳未満の乳幼児へのプロメタジン製剤の投与により致死的な呼吸抑制が起こったとの報告がある。]

ちなみに同じような総合感冒薬のペレックス顆粒はプロメタジンを含有しないため2歳未満に禁忌とはなっていません。

市販の風邪薬については、厚生労働省から2008年に、2歳未満の用法を有する一般用かぜ薬(内用)、鎮咳去痰薬(内用)、鼻炎用内服薬について、[用法及び用量に関連する注意]の項に「2歳未満の乳幼児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させること。」を記載するよう、指示が出されました。

止むを得ない場合

日本ではまだ、
「2歳末満の乳幼児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させること。」
となっており、市販の小児用風邪薬も売られています。
小さい子を持つお母さんで、医者に診てもらう時間的余裕が無いような人だと、薬さえ飲ませれば、風邪が早く治ると思って薬局に風邪薬を買いに来る人もいるでしょう。
そして、利益優先の薬局は売れるものなら売ります。
「飲んでも治らなければ、お医者さんへ行って下さい」くらいは言うかも知れませんが。
小児用OTC風邪薬の販売は中止、にしなければ意味はありません。

乳幼児突然死症候群

乳幼児突然死症候群は、着せ過ぎや、うつ伏せ寝に多い事が報告されています。そのため、内臓の暖めすぎが原因と言われています。

赤ちゃんが不快な症状を感じれば泣きますが、抗ヒスタミン薬で中枢神経が抑制されている状態だとなかなか目覚めることができないので、そのまま永遠の眠りにつくのかも知れません。

乳幼児突然死症候群の原因はうつぶせ寝?

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは新生児が突然死亡するもので、原因は「新生児は中脳にある呼吸中枢が未熟なために、睡眠中に無呼吸が発生することにより死亡に至る」と考えられています。

アメリカ小児科学会は1992年に、SIDSの発生率は、乳児を仰向けに寝かせることで有意に減少させられるという声明を発表しました。
日本小児科学会でも、健康な乳児は仰向けに寝かせることを推奨しています。

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