更新日:2017年7月6日.全記事数:3,104件.

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ビプレッソとセロクエルの違いは?


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ビプレッソとセロクエル

ビプレッソ徐放錠」という新薬が承認された。
成分はクエチアピンフマル酸。
セロクエルと同じである。

「セロクエル徐放錠」とか「セロクエルCR錠」とかじゃダメだったのだろうか?
調剤ミス的には、全然違う名称のほうが良いのかも知れないが。

ビプレッソの活性成分は、統合失調症に用いる非定型抗精神病薬セロクエルと同じだが、適応症、用法用量が異なるため、別名称で承認申請されたという。

セロクエルの適応症は、「統合失調症」
ビプレッソの適応症は、「双極性障害におけるうつ症状の改善」

ジプレキサの適応症、「統合失調症」「双極性障害における躁症状及びうつ症状の改善」に比べると、使いづらい。
躁うつ病のうつ症状にしか使えないってことは、漫然長期で使うことは無いと考えていいのだろうか。
そもそも躁うつ病の、そう状態とうつ状態の切り替わりというか、はっきりわかるものなのだろうか。

セロクエルの用法用量は、

通常、成人にはクエチアピンとして1回25mg、1日2又は3回より投与を開始し、患者の状態に応じて徐々に増量する。通常、1日投与量は150~600mgとし、2又は3回に分けて経口投与する。
なお、投与量は年齢・症状により適宜増減する。ただし、1日量として750mgを超えないこと。

ビプレッソの用法用量は、

通常、成人にはクエチアピンとして1回50mgより投与を開始し、2日以上の間隔をあけて1回150mgへ増量する。その後、さらに2日以上の間隔をあけて、推奨用量である1回300mgに増量する。
なお、いずれも1日1回就寝前とし、食後2時間以上あけて経口投与すること。

ビプレッソは食後に服用してはダメ。

ビプレッソの添付文書の「吸収及び食事の影響」に以下のように書かれている。

健康成人男性(24例)に本剤50mgを経口投与したときのCmax及びAUClastの幾何平均比(90%信頼区間)は、空腹時投与と比較して高脂肪食では2.14(1.88~2.43)及び1.18(1.04~1.34)、低脂肪食では1.82(1.60~2.07)及び1.06(0.94~1.20)であった。

食後服用で、Cmaxが2倍近くに上がってしまう。徐放性に影響が出そうだ。
食後服用は疑義照会。

そもそも精神科の処方に縁の無い私の薬局では、セロクエルの処方を認知症の周辺症状に少量でしか見ないので、少量で処方できないビプレッソを見る機会は無いだろう。

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