更新日:2017年5月1日.全記事数:3,191件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ドラールを飲むと1日中眠っているのか?


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長時間作用型睡眠薬

睡眠薬は、作用時間によって大きく4つに分類されている。
超短時間型・・・半減期が2~4時間
短時間型 ・・・半減期が6~10時間
中時間型 ・・・半減期が12~24時間
長時間型 ・・・半減期が24時間以上

作用型(半減期)薬品名半減期
超短時間作用型(2~4時間)マイスリー1.78~2.30時間
超短時間作用型(2~4時間)ハルシオン2.9時間
超短時間作用型(2~4時間)アモバン3.66~3.94時間
超短時間作用型(2~4時間)ルネスタ4.83~5.16時間
短時間作用型(6~10時間)デパス約6時間
短時間作用型(6~10時間)リスミー7.9~13.1時間
短時間作用型(6~10時間)レンドルミン約7時間
短時間作用型(6~10時間)ロラメット/エバミール約10時間
中時間作用型(12~24時間)ベルソムラ10時間
中時間作用型(12~24時間)ユーロジン約24時間
中時間作用型(12~24時間)サイレース/ロヒプノール約7時間
中時間作用型(12~24時間)ネルボン/ベンザリン27.1±6.1時間
長時間作用型(24時間以上)ドラール36.60±7.26時間
長時間作用型(24時間以上)ダルメート/ベノジール14.5~42.0時間

超短時間型や短時間型は入眠障害、寝つきの悪い人に処方される。
中時間型は中途覚醒、途中で起きてしまうような人に。
長時間作用型は熟眠障害、早朝覚醒など、眠りの浅い人に、主に処方される。

薬には、血中濃度が半分になる「半減期」というパラメータがある。
半減期が2.9時間のハルシオンは、飲んでから3時間も経てば血中濃度が半分になるので、その倍の時間=6時間も経てば体内から消失する。
しかし、半減期が12時間を超える睡眠薬の場合、体内からの消失が追い付かないので、常に体内に残るような状態になる。
この状態が定常状態です。

じゃあ、ドラールのような長時間作用型の睡眠薬を飲むと24時間眠いという状態が続くのか?
というと、そうではない。

簡単に言えば、睡眠薬にはそれほどの力が無いという理由。
麻酔薬のような覚醒にも影響を及ぼす麻酔作用はありません。
人が眠るためのシステムには、「睡眠」と「覚醒」という2つのシステムがあり、睡眠薬は睡眠を補助しますが、覚醒に関するシステムには影響を及ぼさないという、わかるようでわからない説明。

じゃあベルソムラはどうなんだ?
覚醒に関するホルモン、オレキシンの拮抗薬で、覚醒のレベルを落とすよ。

まあいずれにせよ、睡眠薬飲んでも眠れないっていう人のほうが多いから、「1日中眠い」なんて心配はしなくてもいいのかな。

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