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吸入ステロイドで身長が止まる?
公開. 投稿者:喘息/COPD/喫煙.この記事は約2分42秒で読めます.
1,665 ビュー. カテゴリ:吸入ステロイドの副作用
吸入ステロイドの主な副作用は、咽頭痛、嗄声、口腔カンジダ症などの局所症状です。
吸入後にうがいをすることや吸入補助器具の使用によって予防・軽減することができます。
吸入した薬剤のだいぶ部分が口腔内に付着するので、吸入後はうがいをして洗い流すことが重要です。
また、吸入補助器具を使用することで口腔に付着する薬剤の量を減らすことができます。
飲み込んでしまった吸入ステロイド薬は、肝で代謝を受けて不活性化され効果を失います(フルチカゾンプロピオン酸エステルの経口投与時のバイオアベイラビリティは1%未満です)。
吸入ステロイド薬は、直接肺および気道に投与するので、経口ステロイド薬より少量で効率よく治療効果を示します。
また、飲み込んだ薬剤は肝臓で代謝(初回通過効果)されて活性がなくなりますので、経口ステロイド薬に比べて全身への影響が少ないことが特徴です。
承認用量範囲内であれば、副腎皮質機能、骨密度や小児の成長に対する影響もほとんどないことが報告されています。
保護者に理解してもらうポイント
①吸入ステロイド薬は喘息治療薬の第1選択薬になっていること
②吸入ステロイド薬に含まれるステロイドの量は少量(μ単位)であること
③薬が肺に直接到達するので、全身性の副作用はほとんどないと考えてよいこと
④吸入されたごく微量のステロイドは肝臓でほとんど(80~99%)代謝されること
⑤気道の炎症を抑え、喘息の症状が改善すること
⑥喘息の症状が改善することでQOLが向上すること
吸いこんだ吸入ステロイド剤のうち、肺に入るのは15~55%、45~85%は口腔・消化管に入るが、口腔内の薬剤はうがいで洗い流せる。
消化管に入った吸入ステロイド剤も、ほとんどが肝臓の初回通過効果で不活性化されるため、全身吸収量は無視できる程度です。
吸入剤は経口剤と違って非常に安全な薬だといえます。
吸入ステロイド
喘息の基本的な病態が気道炎症であることが明らかとなったため、最も抗炎症作用の強いステロイドを喘息治療に積極的に使うようになった。
また、経口ステロイドに比べて副作用がはるかに少ない吸入ステロイドの有効性が明らかになったことも、喘息にステロイドを積極的に用いるようになった理由の一つである。
吸入ステロイドは喘息の薬物療法の中で最も重要な地位を占める。
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