2018年12月10日更新.3,339記事.5,761,897文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。
SSRI

頻度の高い副作用は消化器症状(悪心、嘔吐、下痢、食欲不振など)であり、投与初期に出現することが多いが、2~3週間以内に消失することが多い。
肝臓の代謝酵素であるシトクロームP450を阻害して、他の薬剤の血中濃度を上昇させることに対する配慮が必要である。

過量服薬しても比較的安全で、かつ治療域が広いことから第一選択薬として用いられるが、その効果は三環系抗うつ薬を上回らず、重症例には適さない。
鎮静効果がないことから非鎮静系薬とみなされる。
強迫性障害、社交不安障害(対人恐怖症)、パニック障害、過食症などにも効果的とされる。
心毒性がなく自殺の目的で過量服用しても致死的とならないが、薬物代謝酵素阻害作用があるため併用の際は注意する。

パロキセチン(パキシル)はうつ病のみならずパニック障害にも効果的で比較的強力だが、中断症候群が起きやすい。同剤のCR錠は吸収が遅く最大血中濃度が下がるため胃腸症状は少ないとされる。
セルトラリン(ジェイゾロフト)はうつ病、パニック障害などが適応で比較的安全で使いやすいが、下痢が多くみられる。
フルボキサミン(ルボックス、デプロメール)やパロキセチンはP450を阻害するため、併用薬と相互作用を起こしやすいので注意する。
また、パロキセチンやセルトラリンはP糖蛋白を阻害するため、抗悪性腫瘍薬やジギタリス製剤との併用時は注意する。
エスシタロプラム(レクサプロ)は初期用量から既に効果発現するため使いやすいが、心電図上のQT延長があり、心疾患の患者への投与は控える。