2018年12月10日更新.3,339記事.5,761,897文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。
陰イオン交換樹脂

腸管内で胆汁酸と結合して脂質の吸収阻害とともに小腸での胆汁酸の再吸収を抑制し、便中への排泄を促進し、コレステロールから胆汁酸への異化を促進する。
その結果、肝細胞内コレステロールプールが減少しLDL受容体の合成促進、LDLの血中から肝への取り込みの亢進が起こる。
コレスチラミン(クエストラン)、コレスチミド(コレバイン)がある。
クエストランは粉末であり、コレバインは服用錠数が多いため服薬コンプライアンスが悪い。
両剤とも高TG血症には適さない。
冠動脈疾患(CAD)に対する一次予防試験を先駆けて行い、コレステロール仮説を立証した薬剤である。

・腸管内で胆汁酸を吸着しその排泄を促進することで、胆汁酸の腸肝循環を阻害し、肝臓でのコレステロールから胆汁酸への異化を亢進する。その結果、肝臓のコレステロールプールの減少と、その代償作用として肝臓でのLDL受容体の発現(活性)増強による血中LDLの取り込み亢進が生じ、血中LDL-Cが低下する
・肝臓でのコレステロール生合成亢進を伴うことがあり、スタチンとの併用は合理的である
・副作用などの理由でスタチンに忍容性がない患者や、妊婦または妊娠の可能性がある女性において、薬物療法が必要な場合の第一選択薬となり得る
・吸着が指摘されている薬剤の併用時には、服用間隔をあけるなどの服薬指導が必要である
・脂溶性ビタミン(A、D、E、K)、葉酸の吸収阻害が起こる可能性があるため、長期服用の際にはこれらの補給を考慮する
【副作用】
・主な副作用は消化器症状(便秘、腹部膨満感など)である