2018年12月10日更新.3,339記事.5,761,897文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。
褥瘡

褥瘡は身体に加わった外力(圧力⁺ずれ力)が骨と皮膚表層の間の軟部組織の血流を低下、停止させて発症する阻血性の皮膚潰瘍と定義されている。

そのため外力を十分除去できない活動性の低下した患者の骨突出部位である仙骨部、尾骨部、踵部、大転子部などに好発する。

発症部位は仙骨部でおよそ50%を占め、次に踵部、尾骨部、大転子部があげられている。

褥瘡の深さに関しては大学病院ではおよそ70%が真皮までの浅い褥瘡であるのに対して、療養病床を有する一般病院では浅い褥瘡は44%であり、残りは深い褥瘡であった。

これらのデータからは褥瘡が必ずしも正しく診断されているかは不明であるものの、より重度の褥瘡を有する患者ほど医療体制が十分でない施設ないしは在宅で加療されている現状が認識できる。

虚血性の軟部組織の壊死は実際に潰瘍化するまでに時間を要するため在院日数の短縮された急性期病院における褥瘡は減少したようにみえるが、在宅や施設などでは依然として大きな問題である。