2019年2月15日更新.3,369記事.5,903,092文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。
硝酸薬

硝酸薬は冠動脈および静脈の拡張効果があり、心負荷を軽減することで狭心症の症状や発作を抑える。
血管平滑筋細胞で一酸化窒素(NO)を発生し、細胞内の環状グアノシンーリン酸(cGMP)濃度を高めることで血管平滑筋を弛緩させる。
またCa拮抗薬は冠動脈拡張作用により狭心症の発作を予防する。
β遮断薬は血圧および心拍数を抑え、心負荷を低減させる目的で用いられる。

ニトログリセリンは心筋梗塞超急性期にも利点がある。
経口、注射、外用の各種製剤が発売されている。
口腔内が乾いている者(高齢者など)は口腔内噴霧がよい。

経皮製剤は肝での初回通過効果を受けないので、安定した血中濃度が得られる。
この場合テープはフィルムに硝酸薬を配合した粘着剤を塗布したものであるのに対して、パッチ剤は貯蔵層にニトログリセリンを貯めて皮膚との間に放出制御膜粘着剤を配置している。
発作発現時間や誘発因子に合わせて投薬時間を調節する。

経口硝酸薬の慢性投与は、必ずしも長期予後に好影響を与えていない。
注射剤は速効性を期待できると同時に持続点滴による長時間の効果維持が可能で、不安定狭心症の治療に有用である。