2018年12月10日更新.3,339記事.5,761,897文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。
機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシア(FD)は、症状の原因となる器質的、全身性、代謝性疾患がないにもかかわらず、胃・十二指腸領域に由来すると思われる症状を慢性的に呈する疾患です。日常診療において、腹部の愁訴を訴える患者は多く、日本におけるFDの有病率は、健診受診者の10%程度、上腹部症状を訴え病院を受診した患者の半数程度と報告されています。

FDは主な症状によって、食後愁訴症候群(PDS)と心窩部痛症候群(EPS)に分類されます。実際にはPDSとEPSが併存することも少なくありません。

【食後愁訴症候群(PDS)】
①煩わしい食後膨満感
食物がいつまでも胃内に停滞しているような不快感(胃もたれ)
②早期飽満感
食事開始後、すぐに胃がいっぱいになるような感覚

【心窩部痛症候群(EPS)】
③心窩部痛
心窩部に生じる非常につらく、差し込むような不快な自覚症状(痛み)
④心窩部灼熱感
心窩部に生じる熱感を伴う不快な自覚症状