2018年10月23日更新.3,351記事.5,706,842文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。
中枢性筋弛緩薬

脊髄、脳幹における単シナプスおよび多シナプス反射を抑制し抗痙縮作用を現すと考えられる。

適応は脳血管障害、脳性麻痺、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、後縦靭帯骨化症、脊髄損傷等に伴う痙性麻痺、緊張型頭痛、腰痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、筋クランプ(こむら返り)等における局所性筋緊張亢進である。

トルペリゾン(ムスカルム)、エペリゾン(ミオナール)、アフロクァロン(アロフト)等は比較的穏やかな作用を有し、最初から一定量を投与する。
チザニジン(テルネリン)、バクロフェン(リオレサール、ギャバロン)は作用が強く、少量から開始し漸増する。

痙性麻痺には症状の強さに応じて使い分ける。
痙縮が軽度~中等度であれば作用の穏やかな前者を、高度であれば作用の強い後者を用いる。

共通の副作用として眠気、ふらつき、めまい、頭痛等の精神神経系症状、悪心、嘔吐、食欲不振等の消化器系症状がある。

抗不安薬のジアゼパム(セルシン、ホリゾン)、エチゾラム(デパス)は中枢性筋弛緩薬としても使用される。

中枢性筋弛緩薬は、脊髄・脳幹における単シナプスおよび多シナプス反射を抑制することにより抗痙縮作用を生じるとされている。

以下のような場合に処方される。
・緊張型頭痛、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群などにおける局所性筋緊張亢進。
・脳血管障害、脳性麻痺、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、後縦靭帯骨化症、脊髄損傷などに伴う痙性麻痺。

症状が軽度~中等度であれば、作用の比較的穏やかなトルペリゾン、エペリゾン、アフロクアロンなどを処方し、症状が高度であれば、作用の強いバクロフェン、チザニジンなどを処方するようにする。
そして、バクロフェン、チザニジンのような、作用の強い薬剤を処方する場合、はじめは少量から投与を開始し、その効果をみながら、徐々に投与量を増加していく。

中枢性筋弛緩薬のほとんどは経口投与されるが、メシル酸プリジノールのみは静脈内投与が可能である。
中枢性筋弛緩薬のほとんどは「小児に対する安全性は確立されていない」とされているが、バクロフェンは小児に対する投与も可能である。
中枢性筋弛緩薬を服用する場合、最も高頻度にみられる副作用は、眠気・めまい・ふらつきなどの中枢神経症状です。