α遮断薬
この薬は、血管平滑筋にある血管を収縮させるホルモン(カテコールアミン)が特定部位(α受容体)に結びつくのを遮断し、血管を拡げて血圧を下げる薬です。
早期の高血圧に対して眠前投与などの投与法が用いられる。
長時間作用型では頻脈が少ない。
血清コレステロール低下や、HDLコレステロール上昇など脂質代謝に対し好影響を有する。
初回投与現象として起立性低血圧によるめまい、動悸、失神があるため、少量より開始し漸増する。
交感神経末端の平滑筋側α1受容体を選択的に遮断。
交感神経末端側の抑制系α受容体は阻害せず、頻脈は少ない。
前立腺肥大症に伴う排尿障害に適応。
褐色細胞腫では手術前の血圧のコントロールに、早朝の高血圧では眠前投与で用いる。
脂質代謝に好影響(TC・TG・低下、HDL上昇)。
腎障害にも使用可。